目次
スムーズ(smooth)の意味
「スムーズ」は英語の「smooth」をもととする、「なめらかなさま。物事や動作が円滑に進むさま」という意味のカタカナ語です。
英語では形容詞として「お世辞のうまい」「口当たりのよい」など、主に9つの意味で用いられています。また動詞としては、「なめらかにする」「(化粧水などを)塗る」などの意味で用いられます。比較級はsmoother、最上級はsmoothestです。
スムーズ(smooth)の例文
<物がなめらかな>
- 本製品はスムーズな手触りの高級本革をふんだんに使用しています。
- こちらのヘアパックを使用すると、くせ毛や傷んだ毛がスムーズになります。
<物事・動作が円滑な>
- 仕事が予定よりスムーズに進み、定時で退社できた。
- スムーズな人間関係のコツは、挨拶を欠かさないことだ。
- ホテル予約サイトを利用すると、スムーズに予約できます。
「スムーズ」と「スムース」の違い
「スムーズ」は「スムース」とも言いますが、意味に違いはあるのでしょうか。『広辞苑(第六版)』には、「スムース」の項に「スムーズの訛」と記載があります。「スムーズ」でも「スムース」でも意味に違いはないようですが、一般的には「スムーズ」が正しいようです。
英語の発音記号は/smúːð/なので、発音は「ズ」なのですが、日本人には聞き取りにくい発音です。そのため、「ズ」と聞き取った人と「ス」と聞き取った人がいて、「スムーズ」「スムース」どちらの表記もできたのでしょう。
「th」の発音の違い
また、thに「ズ」と「ス」どちらの発音もあることも、表記揺れの原因のひとつではないでしょうか。例えば、「with」は「ズ」ですが、「earth」は「ス」です。
語尾がthの場合は「ス」と発音する方が多いようです。しかし、thが語頭に来ると、「thank」「three」は「ス」、「then」「there」は「ズ」となります。そのため、「スムーズ」「スムース」どちらの表記も使われるようになったのかもしれませんね。
ちなみに、野菜や果物などを牛乳、ヨーグルトなどとともにミキサーにかけた飲み物を「スムージー」(smoothie)と言いますが、こちらは「スムーシー」の表記は使われません。
スムースが使われる場合
ファッション用語では「スムース」の表記が比較的よく使われています。例えば、両面編みの生地を「スムース」と言います。「スムースレザー」とは、表面に起毛等の加工をしていない、自然のままの皮のことです。
また、テニスでどちらがサーブを打つか決めるときに、「スムース(表、上)」「ラフ(裏、下)」の呼び声で決めます。これは、ラケットの上部を下にして地面と垂直に立てて回転させ、倒れたラケットのマークの上下を見て決めます。
スムーズ(smooth)の類語
<物がなめらかな>
- なめらかな
- すべすべした
- つるつるした
- さらさらした
- きめが細かい
- 平らな
<物事・動作が円滑な>
- 円滑な
- 流暢な
- 順調な
- すらすらと
- 滞りなく
スムーズ(smooth)の対義語
<物がなめらかな>
- ざらざらした
- ごつごつした
- 粗い
<物事・動作が円滑な>
- 手際が悪い
- もたもたと
- のろのろと
- 段取りが悪い
smoothの派生語
- smoothness(名)…なめらかさ、流暢さ、(飲食物の)口当たりのよさ
- smoothly(副)…なめらかに、流暢に、円滑に
- smoothie(名)…スムージー(飲み物の名前)