「同じ」とは?意味や使い方・類語をご紹介

同じ出身地や同じ職業や趣味だったりと、同じものがあるだけで人と人は距離がぐんと近づいた気になりますよね。言葉も同じ意味の類語を覚えておくととても便利に使うことができるようになります。今回は日常でよく使っている「同じ」の意味と使い方を類語も含めてご紹介します。

目次

  1. 「同じ」とは
  2. 「同じ(形容動詞)」の意味
  3. 「同じ(副詞)」の意味
  4. 「同じ」の類語
  5. 「同じ」を使った慣用句
  6. 「同」を使った故事成語
  7. 「同じ」を入力すると

「同じ」とは

「同じ」には以下のような意味があります。

  1. そのものと少しも違いがないさま
  2. 他のものと変わりがないさま
  3. どうせそうなるなら、どのみち

このうち、1と2は形容動詞として、3は副詞として用いられます。

「同じ(形容動詞)」の意味

同一という意味の「同じ」

「そのものと少しも違いがないさま」という意味の「同じ」は、言い換えれば「同一である」ということです。

【例文】

  • 僕と出身地が同じだね
  • 計画も犯行も同じ人物の仕業に違いない

等しいという意味の「同じ」

「同じ」の2つ目の意味「他のものと変わりがないさま」とは、「等しい」という意味を表します。

【例文】

  • 君の時計は僕のと同じだよ
  • 身長が同じですね
  • 同じ色のシャツでちょっと恥ずかしい
  • 右に同じです

「同一」と「等しい」の違い

  • 同一…別のものでなく、まったく同じであること
  • 等しい…ある観点から対象同士の性質に違いがないこと

「同一」と「等しい」はとてもよく似ていますが、同義ではありません。たとえばAとBという、2人の人物が1つのコップを共有するとき、「AとBのコップは同一である」と表現されます。一方、色も形も同じではあるが別々のコップをAとBがそれぞれ有する場合、「AとBのコップは色や形が等しい」と表現できます。

使用例で説明すると、「出身地」は等しいわけではなく同一ですし、犯人も同一の人物です。それに対して「君の時計」は「僕の時計」と等しいけれども同一ではありませんし、「身長」も「シャツの色」も等しいのかもしれないけれど、同一ではありません。

「同一」と「等しい」の使い分けの判断に迷った場合は、この2つの意味を有する「同じ」を使っておけば間違いないということですね。

「同じ(副詞)」の意味

副詞の「同じ」には、二つ以上のものの性質や状態に認められる共通点から出た判断で「どうせそうなるなら。どのみち」という意味の用法があります。

【例文】

  • 同じやるなら派手にやろう
  • 同じするなら早いうちがいいに決まってる
  • 同じ買うなら専門店に行こうよ

「同じ」の類語

「同じ」には、「同一」や「等しい」以外に「同様」「同然」といった類語があります。「同様」と「同然」は、「同じ」や「同一」に比べると類似度がやや劣る言葉です。

類語:同様

「同様」は「様」の字が表すとおり様子や状態が酷似していること」をいいます。「様子や状態」は似ているけれど、完全に「同一」というわけではない場合などに「同様」を使います。

【例文】

  • 同様の方法で処理してください
  • 弟は兄同様に酒好きだ
  • 新品同様のお下がりを頂きました
  • 彼には同様の傾向が見られます

類語:同然

「同然」は「然(しかり)」の意が含まれていかにも同じといえるようなさま。よく似ているさま」を表します。「よく似ている」のだけれど全く「同一」ではないものに対して「いかにも似ている」と言いたい場合に「同然」を使います。

【例文】

  • もう勝ったも同然だ
  • 紙くず同然の文書
  • 彼は身内も同然の人だから

類語:その他

  • 一つ…実質はおなじこと。「表現は違うが内容はひとつだ」「一つの思いにとらわれる」「心を一つにする」
  • イコール …相等しいこと。「AイコールB」「自由と勝手とはイコールではない」
  • 同等 …等級や程度が等しいこと。「大学卒と同等の資格」「目下の者も同等に扱う」
  • どっこいどっこい …力や能力が互いに同じであるさま。「どっこいどっこいの実力だなあ」

「同じ」を使った慣用句

同じ穴の狢

同じ穴の狢(おなじあなのむじな)」は同類の者であることのたとえで、一般的に良くないことをする人に対して使います。

」とは山地に深い穴を掘ってすむイタチ科の哺乳類「穴熊」のことで、外見はタヌキに似ています。穴熊の掘った巣穴には、タヌキの他にキツネやアライグマがすみつくこともあるそうです。

同じ釜の飯を食う

「同じ釜の飯を食う(おなじかまのめしをくう)」とは、寝食を共にすること。または一緒に生活して苦楽を分かち合った仲間であることのたとえで使います。「水臭いことを言うなよ、同じ釜の飯を食った仲じゃないか」というふうに使います。

同じ轍を踏む

「同じ轍を踏む(おなじてつをふむ)」は、前の人がやったことと同じ失敗をすることを言います。「轍(てつ)」は車輪の跡、わだちのことです。

つまり前の車が轍にハマってしまったのを知っていたのに、後から走ってきた自分の車がその同じ轍にハマってしまったという状況です。そこから「わかっていたはずなのにみすみす失敗を繰り返してしまった」という意味で使われます。

「同」を使った故事成語

大同小異

「大同小異(だいどうしょうい)」は、細部の違いはあるが全体的にはほぼ同じであることをいいます。出典は『荘子』(中国戦国時代)です。「どの意見も大同小異だ」と使います。

この言葉から派生した言葉に、「大同を求めて小異を残す」という中国のことわざがあります。これが日本ではなぜか「小異を捨てて大同につく」ということわざになりました。

意見をまとめる(大同を求める)ために、小さい食い違いはちょっと置いておこう(小異を残す)という中国と、小異は捨ててしまえという日本のことわざには似ているようで微妙な差がありますね。

異口同音

多くの人が口をそろえて同じことを言うこと、または多くの人の意見や主張が一致することを「異口同音(いくどうおん)」といいます。

出典は『抱朴子』(中国東晋時代)、『宋書』(中国南北朝時代)、または『観普賢経』(仏教)など諸説あります。「異口同音に反対を唱える人が多くて大変だったよ」というふうに使います。

付和雷同

付和雷同(ふわらいどう)」とは、一定の主義や主張がなく他人の意見や行動にすぐに同調することです。

「あなたは付和雷同な人ですね」と言われ、意味を知らずにその音のニュアンスだけで褒められていると勘違いしてしまっては大変なことになりますね。出典は『礼記(らいき)』(中国周~漢時代)です。

「同じ」を入力すると

パソコンやスマートフォンの検索で「同じ」と入力すると「々」「〃」「ゝ」「ゞ」といった文字が出てきます。これは「踊り字(おどりじ)」といって、同じ文字を重ねて書くときに下の文字の代わりに用いる符号です。「人々」の「々」や、「あゝ」の「ゝ」ですね。

「踊り字」は「おどり」「繰り返し符号」「送り字」「重ね字」「揺すり字」などと呼ばれることもあります。パソコンやスマートフォンのOSやソフトによって違いがありますが、「踊り字」を出したいときには「おなじ」「きごう」「くりかえし」のどれかを入力すれば変換することができます。


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