トップ下とは
トップ下とは、いわゆる攻撃的MF(ミッドフィルダー)のことで、MFが2列で構成されるときの、FW(フォワード)の後方、MFの最前線に位置するポジションのことです。
日本では、漫画「キャプテン翼」の主人公である大空翼くんが、トップ下のポジションについていることでサッカー少年の中で大変人気が出たポジションです。
最近の日本代表での有名なトップ下の選手と言えば、香川真司選手が筆頭だと思います。2018年ロシアW杯での活躍は記憶に新しいところです。この香川選手のように、トップ下の選手はドリブルやパスなどのテクニックがある選手が担うことが多いです。
そのため、サッカーファンを魅了する選手が多く、名選手が多く誕生しているポジションでもあります。
トップ下の使い方
①トップ下の選手がよくボールを触り、パスを回し展開しているとき
「トップ下がよく顔を出してるから、パスにリズムが出来ている」
②トップ下の選手の守備でボールを奪い、得点まで繋がったとき
「やっぱり今のサッカーは、トップ下も守備ができないとダメだね」
海外でのトップ下の呼び方
海外において、トップ下とそのまま訳されるポジションはありません。しかし、トップ下と同じ役割を指す言葉として、英語では「No.10(10番)」という言葉があります。
No.10は、CF(センターフォワード)の後ろを自由に動いてゴールをアシストする選手という意味があります。これは、トップ下の役割とほぼ一緒です。
トップ下の役割
サッカーの花形ポジションともいえるトップ下には、そのポジションにおける役割があります。その役割は大きく分けて4つあり、その1つ1つが重要となり試合結果を左右します。その役割を説明していきます。
攻撃の起点となる
味方がボールを持った際に、どんどん顔を出してボールを貰い、攻撃に転じていくことが求められます。ボールを貰った後のプレーはもちろん重要ですが、ボールを貰うまでの動き方が重要となってきます。
パスを展開する
ボールを貰った後、攻撃の起点として味方にパスを出し、攻撃の舵取りをすることが必要となります。つまり司令塔としてゲームメイクを行っていかなければなりません。また、状況に応じてパスの種類を選択する判断力も必要です。最近では、この役割を守備的MF(ボランチ)が担うことも多くなってきました。
自らもゴールを狙う
トップ下は、セカンドトップとも言われ、ゴールを狙っていく必要があるポジションです。チャンスがあれば、自らゴールを狙いにいく姿勢が求められます。
ゴールを狙いにいく姿勢を見せると、ディフェンスはその選手へプレスをかけに行かなければなりません。そうすると敵のディフェンスにかける人数が減るので、味方へのマークが減るというメリットがあります。
前線から守備を行う
一昔前はトップ下の選手は守備が免除されていました。ところが、現代のサッカーはトップ下の位置からプレスをかけることが要求されます。それは戦術の主流がカウンターサッカーととなってきているためです。
トップ下の位置でボールを奪うことで、すぐにゴールを狙うことができ得点のチャンスが高まります。そのため、現在のトップ下の選手にはかなりの運動量が求められます。
トップ下における名選手の動画紹介
現代のトップ下における最高峰の選手といえば、アーセナルに所属するメスト・エジル選手とマンチェスター・シティに所属するケビン・デ・ブルイネ選手です。
両者ともに非常に高い技術力と判断力を兼ね備え、試合の中心選手となり試合をコントロールしています。そんな世界屈指の2人のスーパープレイをご覧いただければと思います。