「幸い」とは?意味や使い方をご紹介

「幸い」は色んな場面で使われる言葉で様々なことわざや、格言などにも使われています。普段「幸い」を何気なく使っていても本当の意味を知らない人もいるかと思います。今回はそんな「幸い」について詳しい意味や具体的な使い方を、関連語とともにご紹介します。

目次

  1. 「幸い」とは?
  2. 「幸い」の使い方
  3. 「幸い」に関連する言葉
  4. 「幸い」の英語表現
  5. 「幸い」の類語

「幸い」とは?

「幸い」の意味は以下の通りです。

  • その人にとって望ましく、ありがたいこと。また、そのさま。しあわせ。幸福。
  • 運のいいさま。また、都合のいいさま。
  • そうしていただければしあわせだと人に頼む気持ちを表す。どうぞ。なにとぞ。

「幸い」の使い方

「幸い」は「私たちの未来に幸いがあるように願う」という風に「しあわせなこと」を指して使われます。「幸いに今日は晴れた」という風に使われる「幸い」は「運がいい、都合がいい」ということを表しています。

ビジネスなどのシーンでよく使われる「幸いです」という言葉は「そうしてくれるとうれしいです」や「ありがたいです」といった感謝の気持ちを表しています。

ただ目上の人に対するお願いの時に使うには「幸いです」だけでは敬意が足りないため、より丁寧にするために「幸いに存じます」という表現にして使うのが良いと言われています。

  • すぐにお返事いただければ幸いです。
  • もし少しでもあなたのお役に立てたのなら幸いです。
  • 今日会社に遅刻したが幸いなことに上司は出張で不在だった。
  • ひどい事故だったが幸いにも一命はとりとめた。

「幸い」に関連する言葉

「幸いなる哉」

「幸いなる哉(かな)」は「しあわせなことだなあ」という幸福な気持ちを表すのに用いられたり、副詞的に「運のよいことに」という意味で使われたりする言葉です。

  • バスに財布を置き忘れたが、幸いなる哉、運転手が見つけて保管してくれていた。

「幸いにして」

「幸いにして」は副詞的に用いて「運良く。幸運にも。」ということを表す言葉です。

  • その会社は幸いにして倒産をまぬかれた。

「幸い織り」

「幸い織り」とは「縦糸を密に、横糸を数本並べて織り込み、横筋を出した絹織物」のことを指します。博多織に似たもので、光沢があります。女性の帯地などに用いるものです。

「幸い木」

「幸い木」は正月に飾りものの一つで、「四国・九州地方で、内庭の入り口や土間の上に横につるす木」のことを指します。これに平年は12本、閏年は13本の縄を下げて、鯛やブリ、昆布、大根といった正月に食べるものをつるします。

「幸茸」

「幸茸」は広葉樹の根元に生え、全体につやがあって堅い黒褐色もしくは赤褐色のキノコ「マンネンタケ」の別名です。縁起物として床飾りにします。

「幸い人」

「幸い人」とは「幸せな人。幸運な人。特に、高貴な人の寵愛を受けている人」のことを意味する言葉です。

「幸い」の英語表現

「しあわせ」や「幸福」を表す「幸い」はを英語で表すには「幸運である」といった意味を持つ"lucky"や「運の良い、しあわせな」という意味の"fortunate"といった言葉が適しています。

「感謝の気持ち」を表す「幸い」には"appreciate"という言葉を使うことができます。「物事をありがたく思う、感謝する」という意味を持ちます。

「幸い」の類語

「果報」

「果報」とは「よい運を授かって幸福なこと。また、そのさま。」を意味する言葉です。また、仏語で「前世での行いの結果として現世で受ける報い」のことを指します。

「幸福の訪れは人間の力ではどうすることもできないから、焦らずに時機を待て」ということを意味する「果報は寝て待て」ということわざがあります。

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「果報は寝て待て」とは?意味や使い方をご紹介

「清福」

「清福」とは「清らかな幸福。精神的な幸福。」を意味する言葉です。また手紙文で、「御清福をお祈り申し上げます」などとして相手の幸福を祝う語でもあります。

「折好く」

「折好く(おりよく)」とは「その時、都合よく」という意味の言葉です。対義語に「時期が悪いことに。あいにく。」という意味の「折悪しく」という言葉があります。


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