「地に足をつける」とは?
「地に足をつける」とは「落ち着いた考えや行動をする。堅実であるさま。」を意味することわざです。
「足を地につける」とも言い、「つける」は「付ける」とも書きます。しっかりと地面に足をつけてばたばたとしないで落ち着いた行動をするといった意味合いから出来た言葉だと考えられています。考えや行動が落ち着いていることは、「地に足がつく」と言います。
「地に足をつける」の使い方
「地に足をつける」は「もっと落ち着いた堅実な人になりなさい」というアドバイスで使われたり、「地に足がつかない」と否定形で用いて「浮き足立っている」と表現されることがあります。「足が地につかない」とも言います。
- もう自分も歳を重ねて立派な大人になったのだから、地に足をつけて生きねばならない
- あなたもそろそろ結婚して地に足をつけなさいと親に叱られた
- そんな実現の見込みがない足が地につかない計画には賛成できません
- 彼は地に足のついた人なので信頼ができます
「地に足をつける」類語
「堅実」
「堅実」とは「手堅く確実なこと。確かであぶなげないこと。そのさま。」を意味する言葉です。考え方や方法に対して使われることが多いです。
- 彼は無理に挑戦するよりも堅実な手段を選んだ
- 私はこの会社に入ってから10年間堅実に働いてきたという自信がある
「手堅い」
「手堅い」とは「やり方が堅実で、あぶなげがないさま。派手な面はないが確実であること。」、「相場が安定していて下落する気配がないさま」を意味する言葉です。
- 金儲けの手堅い方法を考える
- 手堅い銘柄の株を買う
「地」に関連することわざ
「雨降って地固まる」
「雨降って地固まる」とは「争いごとのあったあとは、かえって物事がうまくいく」ことを意味することわざです。雨は嫌なものであるが、かえって都合よく地面を固めてくれるように、揉め事の試練はあとで良い結果をもたらしてくれることを表しています。
同じような表現に「苦は楽の種」や「喧嘩の後の兄弟名乗り」という言葉があります。英語では"After a storm comes a calm"と言い、「嵐の後は凪」という意味です。
- この間まで離婚騒ぎだったのに、今ではすっかりおしどり夫婦だ。雨降って地固まるだね。
「天知る地知る我知る子知る」
「天知る地知る我知る子知る」は「てんしるちしるわれしるししる」と読み、「二人だけの秘密にしようとしても、天地の神々も知り、自分も相手も知っているのだから、不正は必ず露見するということ」を意味することわざです。「天知る神知る我知る子知る」や「四知(しち)」とも言います。
- 天知る地知る我知る子知るだ。その件には関わりたくないね
- 天知る地知る我知る子知るというように、悪事は隠し通せるものではないのだからしないようにしよう
「地に足をつける」の英語表現
「地に足をつける」を英語で言う時には"down-to-earth"という表現を用います。"earth"は「地球」という意味で知られていますが「地上や地面」といった意味も持っています。
また同じく「地面や土」などを意味する"ground"を用いた"grounded"という表現でも「地に足をつける」を表すことができます。
- "She likes down-to-earth life and hardy spends money" 「彼女は地に足のついた生活を好み、ほとんどお金を使わない」
- "His grounded business was succeeded" 「彼の地に足のついたビジネスは成功だった」