「アッピル」とは
「アッピル」とは、意味としてはアピールという言葉と同じです。
インターネット掲示板の2ちゃんねるが発祥のネットスラングで、ブロント語と呼ばれる言葉のひとつです。
アピールの意味
アピールの原語は英語で、appealです。人々や世論に強く訴えかけること、または訴えかける力を意味します。運動競技などの場面では、選手が判定についての不服を審判に申し立てることを指します。
ブロント語とは
ブロント語とは、通称ブロント(ブロントさん)が使用していた言葉で、ネットスラングの一種とされています。このブロント語を好んで使用する人々のことを、ブロンティストと呼びます。
ブロントさんと呼ばれる人物は、基本的に名無しとして2ちゃんねるのネトゲ実況板などに書き込みをしていました。しかし、彼の文章が独特で特徴的だったことから、すぐに特定されてしまっていたようです。
ブロントさんの呼称の由来は、ファイナルファンタジー11で彼が使っていたとされるブロントというキャラクターです。
前述のようにブロントさんは基本的に名無しで書き込んでいたため、ブロント語の全てがブロントさんの書き込みから始まったのかという確証はありません。ブロント語として使われている言葉の一部は、ブロンティストや別の人物による書き込みも混じっていると推察されています。
ブロント語についての注意点
ブロント語は既に本人から離れ、言葉だけがネット上で急速に広がって多用されているため、発祥を知らない人にも使われていることが少なくないようです。
「アッピル」以外のブロント語には、どのようなものがあるのでしょうか。一部ご紹介します。
- 俺の怒りが有頂天になった
- 俺の寿命がストレスでマッハ
- 汚いなさすが忍者きたない
ブロント語は煽りに使われていたことが発祥であり、高圧的で傲慢なニュアンスが強いので、ブロンティストの間で楽しむ以外には、使うことはお勧め致しません。
「アッピル」の発祥
「アッピル」は、ブロントさんがファイナルファンタジー11のスレッドで、俺は別に強さを「アッピル」していない、と描き込んだことが発祥とされています。
その際、アピールのタイプミスだったのか、意図的に「アッピル」にしたのかは不明のままですが、その響きの面白さ、語感の良さから、ネット上で使われるようになりました。
「アッピル」の使用例
「アッピル」の使用例を紹介します。
- 俺は強いという「アッピル」が空回りしている
- そんなに「アッピル」しなくても大丈夫です
- リア充の「アッピル」がすごい
このように、使い方はアピールと同じです。ただし前述の通り、使う際には相手やニュアンスに注意が必要です。