「プロモーション」とは
「プロモーション」は外来語で、英語では"promotion"と表記します。「促進」や「昇進」を意味する言葉です。日本では、「プロモーションビデオ」や「プロモーション戦略」のように、販売促進などビジネスの場面で使われることが多い言葉です。
"promotion"は名詞ですが、動詞形は"promote"です。"promote"は、「前に」という意味の"pro"と「進む」という意味の"mote"が組み合わさった言葉です。このことから、「前に進める」といった意味合いで"promotion"が使われるということがわかります。
英語の「プロモーション」の意味
冒頭で少し触れましたが、"promotion"には「促進」や「昇進」という意味があります。その他の使い方として、以下のような例があります。
【使用例】
- promotion of international business.(国際的事業の振興)
- This is a promotion for ABC company.(これはABCカンパニーのための販売促進だ)
- Pawn transforms "Promoted Pawn" after that promotion.(「歩」が成ると「と金」になる)
日本語の「プロモーション」の意味
次に、日本での「プロモーション」の使い方を紹介します。日本では、マーケティング用語として使われることが多いです。
マーケティングとは
そもそも、マーケティングとは、「消費者がその価値を効果的に得られるように、商品・サービスの流れを方向付ける活動」のことです。いくつかマーケティングの活動の例をご紹介しましょう。
- 商品の企画
- ブランディング
- 市場調査
- 販売促進
- 広報
マーケティング活動の中の「プロモーション」
マーケティング戦略を進める中でより大きな効果を得るために、様々なマーケティングツールを組み合わせる「マーケティングミックス」という考え方があります。特に売り手視点でのマーケティングツールを4Pと呼びます。
- Product : 製品
- Price : 価格
- Promotion : プロモーション
- Place : 流通
「プロモーション」の具体例
セールスプロモーション
消費者の購買意欲を喚起するための販売促進活動全般を指して「セールスプロモーション」と言います。「販売促進」というと「広告」も含まれるように思うかもしれません。しかし、「セールスプロモーション」と「広告」は別の活動として捉えられることが多いです。
「セールスプロモーション」は、消費者への具体的な動機付けが目的です。一方、「広告」は商品やサービスの魅力を伝え、知ってもらうことを目的としています。このように、消費者への働きかけの目的の違いから「セールスプロモーション」と「広告」は区別されています。
インナープロモーション
「インナープロモーション」とは、生産側の企業の営業担当者など、内部の関係者に対して、商品・サービスの販売に対するモチベーションを向上させる目的で行われる販促活動のことです。
インナープロモーションは、社内意思の統一のほか、顧客に対する営業担当者の印象改善にも役立つ、非常に重要な活動です。インナープロモーションの事例には、以下のようなものがあります。
- 商品・サービスへの理解を深めるための勉強会開催
- 社内専用SNSの開設
- 教育資料の作成