「いつまでもあると思うな親と金」とは?
「いつまでもあると思うな親と金」とは「独立心を養い、倹約を心がけよ」という意味のことわざです。
親はいつまでも面倒をみてはくれませんし、いつかは亡くなってしまいます。お金もずっとあるものではなく、使えば無くなってしまいます。世話してくれる親やそのお金を頼りにしていてもいつかは終わりが来てしまうということです。
「いつまでもあると思うな親と金」は「いつまでも親に依存せず、独立して節約しながら生きていくべきである」という戒めの言葉です。
「いつまでもあると思うな親と金」の由来
「いつまでもあると思うな親と金」の由来は狂歌にあると言われています。
いつまでもあると思うな親と金 ないと思うな運と災難
織田が突き 羽柴が捏ねし天下餅 座りしままに食らふは徳川
この一節から「いつまでもあると思うな親と金」という言葉ができたとされています。
「いつまでもあると思うな親と金」の使い方
「いつまでもあると思うな親と金」は人に対してのアドバイスや警告として使われます。
- 彼は実家暮らしでろくに働きもせず、親に頼りきっている。いつまでもあると思うな親と金と言ってやるべきである。
- いつまでもあると思うな親と金だ。早くから独立し、質素倹約な生活を送るようにしよう。
「いつまでもあると思うな親と金」の英語表現
「いつまでもあると思うな親と金」をそのまま英語にすると"Don't think that your parents and money will be there forever"となります。
独立しなさいというアドバイスとして使う「いつまでもあると思うな親と金」なら "You must make your own way"や"You can't rely on your parents forever"といった表現を使うことで表すことができます。
"You must make your own way"は「自分自身の道で歩みなさい」という意味の言葉で、高齢の人が若者に対して助言として使ったりする言葉です。
"You can't rely on your parents forever"の"rely on~"とは「〜を頼る、当てにする」という意味の言葉で、「いつまでも両親に頼ることはできない」という意味になります。
「金」が使われていることわざ
「金の切れ目が縁の切れ目」
「金の切れ目が縁の切れ目」とは「金がなくなったときが、関係の切れるときだ」という意味のことわざです。
昔の遊女と遊客がそうであったように、今でも金銭によって成り立っている関係は多いです。金のあるうちはちやほやされるが、無くなった途端にてのひらを返したように冷たくあしらわれる、「金の切れ目が縁の切れ目」はそんな状況を表した言葉です。
- 仕事を失って貧乏になったら彼女に振られてしまった。金の切れ目が縁の切れ目だ。
- 事業に失敗したら誰からも連絡が来なくなった。金の切れ目が縁の切れ目とはこのことである。
「金の草鞋で尋ねる」
「金の草鞋(わらじ)で尋ねる」とは「根気よく探し回る」という意味を持つことわざです。「金」とは「黄金」のことでは無く、「鉄」のことを指します。
擦り切れることのない鉄製の草鞋を履いて探し回るという意味から、粘り強く探すといった意味合いで使われる言葉になりました。「金の足駄で尋ねる」「金の草鞋で探す」とも言います。
また、下に打ち消しの句を伴うことで、得がたい物事の例えとしても使われる言葉です。
- 金の草鞋で尋ねても、二度とあるチャンスではない。