「アミーゴ」ってスペイン語でどんな意味?
「アミーゴ(amigo)」とは、「男性の友人や仲間」を示すスペイン語。さらに親しい男性の友人・親友を表す場合は、「メホール・アミーゴ(mejor amigo)」といいます。
反対に、敵を表す言葉は「エネミーゴ(enemigo)」となりますので、使う時に間違えないように注意しましょう。
ちなみに、ポルトガル語でも「友人」は「アミーゴ」です。また、似たような響きの「アモーレ」は、イタリア語で恋人や愛を示す言葉となるため、うっかり間違えると恥ずかしい思いをしますよ。
女友達は「アミーゴ」と言わない!
上記のとおり、「アミーゴ」には「女性の友人」という意味は含まれていません。「女性の友人や仲間」を示す場合は「アミーガ(amiga)」、女性の親友は「メホール・アミーガ(mejor amiga)」となります。
日本語だと「友人」だけで済ませられる話が、スペイン語だと男友達なのか、女友達なのかも明言する必要があるのですね。
「アディオス・アミーゴ」は「さよなら」と同じ意味?
「アディオス・アミーゴ(Adios amigo)」という表現を、別れの挨拶として知っている、という方もいるかと思います。「アディオス」が「さよなら」なので、直訳すると「さよなら、友よ」という意味です。
しかしこの言葉、日本語の日常会話で使われる「さよなら」や「バイバイ」よりも、重たい意味があるのです。
「アディオス」は、「神の元へ」という意味を含んだ「アデュー(adieu)」を語源とした言葉です。古くは戦場で戦っている人々が使っていた挨拶でもありました。
戦場に赴くということは、再会できる望みが薄い別れになる、ということです。そのため、人々は互いに「神の元へ」と挨拶を交わしあって戦いに臨んだのです。
こうした経緯から、「アディオス・アミーゴ」は長期間の別れや、いつ会えるかわからないような別れ、破局した恋人との最後の別れの挨拶などに使われています。日常会話でも使用できますが、より重みのあるニュアンスと捉えてよいでしょう。
「アディオス・アミーゴ」以外でさよならを言いたい時は
スペイン語で「チャオ(chao)」は、日本語で言うと「やあ」のようなフランクな挨拶の言葉です。出会った時に「チャオ」と言って挨拶しますが、別れる時にも「じゃあね」という意味で「チャオ」を使えます。
ただし、目上の人や、改まって挨拶をする時には、フランクすぎて「チャオ」はふさわしくありません。そうした場合の別れの挨拶としては、「アスタルエゴ(hasta luego)」という言い回しのほうが適しています。
日本語でもスペイン語でも、挨拶をする人との関係性を考えて言葉を選ぶ必要がある、ということを心に留めておきましょう。