「努力」とは?
「努力」とは「ある目的を達成するために、気を抜かず、力を尽くして励むこと」、「目標実現のために心や体を使って努めること」を意味する言葉です。努力は必ず報われるというのが一般的な考えで、そのために努力を他人に勧める人が多くいます。
「努力」の語源
「努力」の「努」は「奴隷」の「奴」から出来ています。「女」と「又」が合わさり「奴」となりました。「又」は「手」のことを表しており、「手で捕らえられた女」という意味です。そこから「しもべ、めしつかい」を意味する言葉になりました。
「努」はめしつかいの「奴」が「力」仕事の農作業をすることから「つとめる」の意味を持つ言葉として出来ました。
「努力」の使い方
「努力」は一生懸命物事に取り組むというイメージで頻繁に使われる言葉です。また使い勝手がいいので他の言葉と合わせても使われます。
「目的のために常に努め励む人」のことを「努力家」といい、「努力の結果目標に到達すること」を「努力が実を結ぶ」といいます。
- 環境問題を解決するためには一人一人が努力する必要がある
- 長年の努力が実を結び、彼は夢であった東京大学に入学することができた
- 彼女は一見なんでもできる天才のようであるが、実は努力家である
「努力」の英語表現
「努力」を英語で表すと"effort"や"hard work"となります。「努力をする」という動詞は"make an effort (to do)"、"work hard (for)"などです。
「努力家」は"hard worker"、「努力が報われる」は"hard work pay off"と表します。
- "He made an effort to please his mother" (彼は彼の母親を喜ばせようと努力した
- "Her efforts will pay off someday" (彼女の努力はいつか報われるだろう)
「努力」に関する格言
「トーマス・エジソン」
「トーマス・エジソン」はアメリカの発明家です。蓄音機や白熱電球などを発明し「発明王」と呼ばれています。また映画の元になる活動写真も発明しており、「映画の父」としても知られています。
エジソンは大変な努力家であり、列車内で新聞を売りながら自分でこつこつとお金を貯め、実験室を作ったと言われています。
そんなエジソンが努力について「天才は1パーセントのひらめきと99パーセントの努力である」という言葉を残しています。しかしこれは何事も努力が大切だという、努力を重要視する言葉だと大半の人が思っていますが、それは誤解であると言われています。
本来エジソンが伝えたかったのは「1パーセントのひらめきが無ければ、99パーセントの努力も無駄になる」ということだそうです。努力家のエジソンだったからこそ、努力だけでは成功は成り立たないと伝えているのだと考えられています。
「アルベルト・アインシュタイン」
「アルベルト・アインシュタイン」はドイツ生まれの倫理物理学者で、相対性理論をはじめとする様々な理論を発表しノーベル賞を受賞しました。「現在物理学の父」として知られており、天才の代名詞的な存在でもあります。
アインシュタインが残した格言には「天才とは努力する凡才のことである」というものがあります。生まれながらの天才のように思われがちなアインシュタインですが、実際は努力によって多くのものを見出した人でした。
アインシュタインはこの言葉で「努力することが結果を出すことにつながり、結果を出した人が天才だと呼ばれる」という努力の必要性を説いたと言われています。