「死体蹴り」の意味と発祥
「死体蹴り」を言葉通りに捉えると「死体を蹴る」となり、あたかも残酷で日常離れした行為を表しているかのようです。
しかし実はこの「死体蹴り」という言葉、対戦型の格闘ゲームが元々の発祥とされています。対戦が終わり、既に倒れた相手キャラに対して攻撃を続ける様から、この「死体蹴り」という言葉がきているんですね。
意味としては「負けた相手や瀕死に追い込まれた相手に対して、必要以上の追い討ちをかけること」です。 格闘ゲーム発祥の言葉ですが、現在は以下のように様々な場面でも使われるようになりました。
- スポーツにおいて圧倒的点差をつけている相手チームに対して、更なる追加点を決めること
- ニュースや報道において汚職やスキャンダルで取り上げられた著名人や芸能人に対して、更なる追い討ちをかけるような展開になっていくこと
「死体蹴り」を使った例文
- パワハラ問題で世間的に追い込まれた社長、掘り起こせばもっとヤバいことしてたんだね…。擦れば垢が出る、マスコミに死体蹴りされているね。
- 受験も失敗して、彼女にも振られてしまった。さらに財布も失くしてしまうなんて、死体蹴りかよこの状況…。
- オンラインゲームで散々相手に負かされてバカにされたから、勝った時はここぞとばかりに死体蹴りしてやった、本当にいい気味だ。
「死体蹴り」の必要性
ゲームやスポーツの世界には勝ち負けがつきものです。ただ、礼儀や相手への敬意が必要とされる場において、実力差をあえて見せつけるための「死体蹴り」は、時に相手を傷つけ、不快な気持ちにさせることがあります。
また、インターネット上での特定の人物に対する「死体蹴り」は、相手を精神的に追い詰めかねません。対象となる相手の立場や状況を考えた立ち回りを心掛けたいですね。