「(ry」とは
『愛してる、俺はもう我慢が(ry』
よくSNSやインターネットの掲示板の中の文面で見かけることがある言葉の「(ry」。
文末で用いられるケースが殆どです。
ずばりこの「(ry」とは、「以下省略(以下略)」という意味があります。
一見“どうして?”と思われるかも知れませんが、成り立ちとしては
「(略)」→(ryaku)→短縮して「(ry」です。
使い方としては元の意味と同様、文章を最後まで書き表さず省略したい時に「(ry」と文末に書いて使います。
「(ry」の由来
インターネット掲示板「2ちゃんねる」(現5ちゃんねる)でのユーザーの書き込みが由来とされています。
日本人はかねてから新しい言葉の表現や略式表現を生み出すことが得意ですが、「(ry」に関しては、パソコンのタイピングの手間を省くために生まれたものだと想像がつきますね。
その記号のような見た目が印象に残り、以降若者を中心に多くの人々にも使われるようになりました。
類似の語源の言葉
「(ry」と同様に、SNSやインターネット上のメッセージでよく見られる『まじでウケるんだけどwww』の「www」という言葉。
この文末での「www」は「笑」という意味があります。
「笑(warai)」→短縮して「w」です。(複数「w」を付けることで、笑いの度合が大きいことを表します)
非常に多くの場面で見られるようになった表現ですが、このように日本人には記号化・短縮化した文字表現が多く好まれますよね。
「(ry」を用いた例文・用法
・愛してる、俺はもう我慢が(ry
→本来伝えるべきところをあえて省略することによって、その想いの強さや事の重大さを際立たせる用法です。逆を言えば、「最後まで言わなくても伝わる」といったところでしょうか。または話し手の思いが強いあまりの、その後の表現の自重とも捉えることができます。
・1192作ろう鎌(ry
→有名なフレーズや言い回しを用いる際に省略するパターンです。大勢の人が知っていることを踏まえて、最後まで言わなくても伝わることからこのような使い方もされます。
・今日の日本代表戦の結果は(ry
→ネタバレを避けるための自重の意味です。
他にも、汚い表現の言葉を濁すために「(ry」を用いて、あえて言わない・自重するといったパターンもあります。
「(ry」まとめ
日々進化や発明がされていく日本語ですが、成り立ちが分かると意外と元々はシンプルなものだったりもします。それぞれの言葉の意味をしっかりと理解することで、時代の波に乗っていきたいですね。