「両手に花」とは?
「両手に花」とは「良いものを二つ同時に手に入れること」という意味のことわざです。右手と左手の両方に春のさくらや、秋のもみじなどの美しいものを手にすることに由来していると言われています。
転じて、一人の男性が左右に二人の女性を連れている状態を指すたとえとしても使われるようになりました。その場合、ことわざの由来から二人の女性が美しいことも暗に意味します。
「両手に花」の使い方
「両手に花」は上記のとおり、男性が女性を2人伴っていることをたとえて使われるのが一般的です。よくドラマやアニメで、男性が女性二人と歩いてるシーンで「両手に花だね」なんて男性がからかわれていますね。例文を挙げると以下のようになります。
- 彼は美しい女性二人と歩いていて、まるで両手に花だったよ
- 昨日の飲み会は両手に花でとても楽しめたよ
「両手に花」の英語表現
- "two blessings at once"
blessingとは「恩恵、天の恵み」を表す言葉です。"two blessings at once" は「一度に二つの恵み」といった意味になり、良いものを二つ手に入れることの意味を持つ「両手に花」を表現することができます。
- “To have a double advantage”
- "be (seated) between two pretty women"
- ”flanked by two beautiful women”
「両手に花」の関連語
「梅と桜を両手に持つ」
梅は香りが良く、桜は見た目が美しい花です。その両方を手にすることから、「良い物を両手に持つこと」を表していて、「両手に花」の類語になります。また、「良いことの上にさらに良いことがある」という意味もあります。
その由来は平安時代の末に編集された『後拾遺和歌集(ごしゅういわかしゅう)』の「梅が香を 桜の花に にほわせて 柳が枝に さかせてしがな」から来ていると言われています。
「両手に旨いもの」
「両手に旨いもの」は「両手に花」と同じ意味の言葉で、両手に美味しいものを手にすることから「良いものを同時に二つ左右の手にすること」を表しています。
「両の手に花と紅葉」
「両手に花」の由来の、花と紅葉版です。こちらも「両手に花」と同じ意味で使われます。
「両手に花」まとめ
「両手に花」を男性が女性二人に挟まれている時に使えば、その女性二人が美人であることを暗に示すため、褒め言葉にもなる粋な表現ではないでしょうか。意味が二つある言葉なので、シーンごとに適切に使えると良いですよね。ドラマや映画でも本当によく使われる言葉なので、是非みなさんも覚えて使ってみてください。