「指輪」とは
誰もが見たことがあるであろう「指輪」という言葉ですが、文字の通り、指にはめる輪の飾り、リングです。一般的には貴金属で作られたものが多いですが、他にも木やビーズなど様々な素材で作られています。指輪はもともと古代エジプトで誕生したといわれており、当時は石や貝殻が利用されていたほか、すでに宝石も使われていたそうです。
「指輪」の交換の始まりと意味
今では日本の結婚式でもすっかり定番となりました「指輪の交換」。『指輪を交換することは、心の真実を誓いあうこと』と言われておりますが、この「指輪の交換」は、いつから始まったものなのでしょうか?
婚約指輪の始まりは古代ローマ時代?
もともと、指輪の交換は、結婚指輪ではなく婚約指輪から始まったようです。古代ローマ時代に、婚約が成立した証として、花嫁の父親に渡したという話があります。指輪は金銭として支払われていたとみられており、婚約という「契約」の対価として支払われていたんですね。
結婚指輪の始まりは9世紀ローマ
そして、結婚指輪が登場するのは、9世紀のローマ教皇ニコラウス一世が結婚したときで、花嫁に金の指輪を、花婿に鉄の指輪を交換したことが始まりと言われています。ここから結婚指輪の交換が広まったようです。
左手薬指の「指輪」の意味
日本の中では、結婚指輪は左手の薬指にはめるのが一般的と言われていますが、それはなぜでしょうか?
左手の薬指にはめる理由は、指輪の始まりと言われている古代エジプトまで遡ります。古代エジプトでは、心臓と左手の薬指は結ばれていて、そこには「愛情」が流れていると信じられていました。
なぜなら、当時の古代エジプトでは、心臓にその人の「心」があると考えられており、心臓とつながっている左手の薬指に愛が流れていると思われていたからです。そして切れ目のないリングは、永遠と輪廻をあらわしていて、つまり心臓を通し二人の愛情が永遠につながるよう、左手の薬指に指輪をはめるようになったそうです。
また、左手には「想う力」が宿っているともいわれており、愛する思いを伝えあうことからも、お互いの左手の薬指に指輪を交換するようになったとも言われています。
右手薬指の「指輪」の意味
それでは右手の薬指にはめるときは、どのような意味になるのでしょうか?
日本において、多くは、「結婚はしていないけれど恋人から贈られた」あるいは「ペアリング」であることが多いようです。そして、恋愛に効果があるといわれているのが、右手の薬指でもあります。恋人から贈られた指輪を、またはおそろいのペアリングを右手の薬指にはめることにより、二人の関係もより良好となりそうですね。
また、右手には「現実」のパワーポイントが宿っているともいわれており、愛する人との幸せな結婚を「現実化」するためにも、「現実」のパワーを持つ「右手の薬指」に指輪をはめるのはいいかもしれませんね。
ちなみに、海外(特にヨーロッパ)では右手の薬指に結婚指輪をはめることが多いですが、それはキリスト教では右手の薬指は正義が宿るといわれており、永遠を誓うにふさわしい指とされているからだそうです。
恋愛成就させたい・・そんなときの指輪は?
ここまで、結婚指輪や婚約指輪の紹介をしてきましたが、今片思いをしている方もいますよね。実は恋愛成就にきくと言われる指があります。
それは、「右手の小指」です。
「ピンキーリング」という言葉を聞いたことがある方もいるかもしれませんが、ピンキーリングとは小指につけるリングのことで、語源はオランダ語で小指を示すpinkyです。前述の通り、右手には現実の力があると書きましたが、さらに「相手への思いを伝える力」があるのが「右手の小指」とされています。
まとめ
さて、指輪についてご紹介しましたが、心を伝えるものとしては「指輪」は素敵なものですよね。大切な人がいる方は、「愛を伝えあう証」として、指輪を贈ってみてはいかがでしょうか。または、恋愛成就のお守りとして右手の小指につけるピンキーリングをご自身にプレゼントするのもよいかと思います。