「親フラ」の意味と語源
「親フラ」の意味
ネットスラングの1つで、動画をライブで配信している際に、親が近付いている気配がする・親が迫り来る状態にあるという意味を表します。
必ずしも動画の中に撮影者の親の姿が映り込む必要はありません。特に、ニコニコ動画やツイキャス配信、スカイプなどの生放送で提供する動画において使用されることが多いでしょう。
「親フラ」の語源(説)1
「親フラ」は、「親フラグ(flag)が立つ」が短縮されてできた言葉と言われています。「親」と英単語の「flag(旗・目印)」から成る言葉ですが、「flag」がさらに転じて「そうなる予感がする」という意味で使われるようになりました。
「親フラ」の語源(説)2
親がフラッと子どもが撮影しているところへ足を運ぶという説もあります。この場合の「フラ」は、「フラッと」の「フラ」です。
「親フラ」の使い方
動画の放送に関するものと派生語の2つに分けて解説します。
動画の生放送で
階段を上ってくる足音がしたり、何か気配を感じたりした際に、撮影者が次のように語ります。
「親フラかも!?」
あるいは、動画を実際に見た視聴者が次のように書き込みをします。
「前回の親フラは、ちょっとヤバかったなあ。」
動画に親が登場しても、しなくても「親フラ」と表現するそうです。動画のタイトルとして使われることも珍しくありません。
「親フラ動画」
どちらかと言えば、いい意味で使われることはありません。
動画の撮影中に部屋に入ろうとする親を慌てて制止したり、親ともめたり、叱られたりする場面が収められたものを意味します。
具体的には、下の例文のような使い方がされます。
- 動画をアップしている最中に、ノックもせずに親が入って来て親フラ動画になってしまった。
- 親フラ動画をアップすると視聴者から茶化されてしまう。
- ○○の親フラ動画をまとめてみたよ!
「親フラ」の英語版
英語では、「POS」もしくは、「P.O.S.」と言うそうです。
これは「Parent Over Shoulder(肩越しにいる親)」を略した言葉で、親の気配を察知した子どもが、チャットの相手やゲームの対戦相手に親がいるから気を利かせてねという合図を送るために使われます。
由来は?意味の違いは?
「親フラグ」と近くに親がいることを知らせる点は同じですが、親に知られらたくない情報を悟られないように注意を喚起するところは異なります。
他にも
- PWOMS(Parent Watching Over My Shoulder:親が後ろにいる)
- PLOS(Parents Looking Over Shoulder:両親が後ろから見ている
- P@W(Parents are Watching:両親が見ている)」
参照文献:webopedia
使い方は?
10代の子どもたちの間(いわゆるティーンエイジャー)で使用されることが多く、主に文末において使われたり、単独で使われたりします。
- When are we getting together tonight? Around 8, POS.
訳:今夜は何時に集合だったけ?親が近くにいるから8時頃ってことで。
- POS!
意図:親が気にする話題は避けて!
「親フラ」のまとめ
親が近付いて来る気配や様子を察知すれば、実際に親が動画に映りこんでも映りこまなくても、いわゆる「親フラ」と呼べる状態です。親が映りこんでしまったものは、特に「親フラ動画」と呼ばれています。
英語にも同じような若者スラングが存在しますが、親に知られたくない内容を守るために仲間内で使う表現として使われている面が少し異なりましたね。表記の種類も多く、「POS」・「PWOMS」・「PLOS」などです。