「意義」の意味
意義の意味として『大辞林第三版』を紐解くと、
- ある言葉によって表される内容。特に、その言葉に固有の内容・概念
- 物事が他との関連において固有に持つ価値や重要性
一つ目は、簡単に言えば、「意味」と同義になります。
ただ、一般的に使われるのは二つ目の「意義」の方です。「存在意義」「人生の意義」「命の意義」などという使い方をされ、その価値や重要性を示すものとして「意義」が使われます。
例えば、以下の二つの質問では意味合いが異なりますよね。
- 「命の意味は?」
- 「命の意義は?」
「意義」の使い方
ここでは、日常生活やビジネスシーンにおいて、頻繁に使われる「意義」の用法について解説します。
「意義がある」
意義があるという場合、その物事に対して「価値がある」「重要である」という意味があります。「この計画には人々の暮らし良くする意義がある」というように活用されます。
「意義深い」
「意義深い」とは、「重要な意味を持つ。価値がある」という意味に使われます。「物事の持つ価値や重要性」+「程度のはなはだしい様」で成り立っています。
なお、「意義が高い」とは表現しません。
「存在意義」
存在意義とは、存在していることに対する価値や重要性のことです。また「私は○○ができるから必要とされている存在なんだ」と感じることができることを指す場合もあります。
「自我同一性(アイデンティティ)」と同じ意味を持つ言葉として使われます。
「意義」を使った例文
- 何か苦しいことがあった時、人生の意義について考えることがある。
- 大会に参加することにこそ意義がある。
- 自分の実力を知ることは極めて意義深い。
- 経験を通して、やっと仕事の意義を理解することができた。
- 毎日何となく生活している。もっと意義のある生活を過ごさなければならない。
「意義」の類語
「異義」との違い
「異義」の意味は「異なった意味」を言います。「異」は違うこと、「義」は意味を表します。主に、「同音異義語」などと用います。
「異議」との違い
「異議」は「一つの意見に対して、反対又は不服である」という意見を表します。裁判などにおける「意義あり」という表現がこれに該当します。
「異義」と「異議」の使い分けも結構紛らわしいですが、「議」は「意見を出して話し合う。意見する」、「義」は「良い。正しい。理由」という意味があることを知っておくと区別しやすくなります。
「有意義」
「有意義」の意味は、「意義のあること。価値のあること。意味を備えた表現であること」です。
「意義深い」と似た意味になりますが、どちらかと言えば「意義深い」の方が重要性の高い言い回しになるでしょうか。
「定義」
「定義」の意味は、「物事の意味、内容を他と区別できるように言葉で明瞭に限定すこと」などと解釈されています。一つの事柄について、多くの人が色々なイメージを持っていると誤解を生じるので、統一した意味というのが″定義"になります。
「意義」があっても、色々なことに対して"定義"が定められていなかったら、それらについて表現することができませんし、他と区別することもできません。
「意義」の英文例
「意味」という意味だと「meaning」です。
「価値」というニュアンスでも「meaning」が使われますが「valune」とも表現します。「重要性」「大切さ」という意味では「inportance」「significance」等を使います。
例)
- 「You should remind yourself of the original meaning of daily task.」(君は日々の業務の本来の意義を思い出すべきだよ)
- 「What’s the meaning of life?」(人生の意義とはなんだろうか?)
「意義」まとめ
皆さんの中には、「意義」の意味や定義などについて深く考える機会がない方も結構いるのではないでしょうか。
ぜひ、今回知った知識を活かし、さらなるスキルアップを目指したり、教養を深めていただければ幸いです。