「ディスる」とは?意味や使い方を語源を含めてご紹介

最近よく耳にする「ディスる」をみなさんご存知ですか?友人から「アイツがおまえのことディスっていたよ。」なんて言われた経験があるかもしれませんね。そこで、今回は「ディスる」の意味や使い方などについて、その由来も含めて詳しく調べてみました。

目次

  1. 「ディスる」の意味
  2. 「disrespect」って?
  3. 「侮辱する」の意味
  4. 「ディスる」の語源
  5. 「ディスる」の使い方

「ディスる」の意味

ディスるとは、相手を侮辱したり否定したりする意味で使われる表現のひとつです。ディスるとは「disる」と書きます。「disる」の「dis」は「disrespect」のdisを使っています。ただし英語圏ではdissが一般的に使われています。

「disrespect」って?

「disrespect」は「dis」と「respect」が合わさったコトバです。「respect」は相手を尊敬する時に使われる単語です。そして「dis」は否定・批判する接頭辞がになりますので、「尊敬しない」、つまり「侮辱する」とか「軽蔑する」など相手を見下して、相手を批判する単語が「disrespect」です。

「侮辱する」の意味

「disrespect」にあたる日本語は「侮辱」です。「侮辱」とは相手を見下し、言動などで相手の名誉を傷つける行為のことで、「侮」は相手を軽視する、馬鹿にすると言う意味で、「辱」ははずかしめると言う意味の漢字です。

「ディスる」の語源

「ディスる」はいつ頃誕生したのでしょうか。日本では2000年代後半以降に、インターネットを中心にネットスラングとして頻繁に使われるようになりました。
 

「ディスる」はアメリカのヒップホップで生まれた!?

「ディスる」の起源は1990年代頃のアメリカにおける、ヒップホップ系の黒人音楽の世界と言われています。当時、黒人音楽のヒップホップは男女差別や貧困、人種差別など社会問題を批判する歌が中心でしたが、その中には、特定の個人を批判したり、侮辱したりするような歌も歌われていました。このように、ラッパーが、他のラッパーを批判したり、侮辱したりすことをヒップポップの世界では「diss」といい、また、侮辱されたラッパーが、さらにそのラッパーに対して、面白おかしく批判し返す(これを「beef/喧嘩」といいます)ことが流行りました。

それを見た日本のヒップホップアーティストやラッパーがそうした文化を真似するようになり、相手を批判したり侮辱する時に、英語でも使われていた「diss」を「ディスる」や「ディスられた」などと動詞化して使うようになり、日本のヒップホップでも定着していきました。

なお、本場アメリカのラッパーが歌詞で「diss」を表現するときは、本気で相手を貶す場合が多いようで、それは相手を貶すことで自分の方がラッパーとして実力が上だと示す意味合いがあるからだそうです。

日本で広まったきっかけは

また「ディスる」が日本で本格的に広まったのは、テレビ番組がきっかけと言われています。その番組はダウンタウン主演の「リンカーン」です。2007年頃、芸能人がラップを勉強する企画で「練マザファッカー」と言うグループを作りCD発売直前まで行きました。その中のメンバーが「ディスる」という言葉をお茶の間に向けて発したのです。

「ディスってんの?」

文脈的には「舐めてんのか?」という意味合いで、「ディスってんの?」が使われました。これが何度も放送され、これにより一気に日本各地に広まりました。

「ディスる」の使い方

では、実際に、「ディスる」はどんな場面で使用されているのでしょうか。ネット上を調べてみると

・ツイッターで芸人の○○をディスっている。
・ベテラン女優が新人女優をディスる。
・桜島をバックに鹿児島をディスる句を引用した政治家
・どんな服を着てもブランドやメーカーをディスるやつ
・私が好きな人をディスるなんて正直ウザイ

など、日本のネット上では、「侮辱したり見下している」とまではいかないまでも、「批判する時」や「からかっている時」に使うことが多く見受けられます。

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