「誤爆」とは?意味や使い方をご紹介

「誤爆」という言葉を耳にしたことはありますか。テレビニュースやネットの記事で、目にしたことがあるかもしれません。インターネット上ではスラングとしても、用いられます。ここでは、「誤爆」の意味や使い方を紹介したいと思います。

目次

  1. 「誤爆」とは
  2. ネットスラングの「誤爆」
  3. 戦争における「誤爆」
  4. 「誤射」とは

「誤爆」とは

「誤爆」とは、主に爆撃機から爆弾やミサイルで攻撃をしようとした場合に、誤った目標に爆撃をしてしまうことです。「誤爆」の原因は様々ですが、目標を外してしまった場合と、そもそも目標が間違っていた2つのパターンに分けられるでしょう。

前者のパターンの「誤爆」は、技術の進歩により確実に減ってきてはいます。初期の爆撃は、人の手で直接爆弾を落とすような簡易なものでした。現代では、照準・誘導装置の発達により、精密爆撃が行われるようになりこの手の「誤爆」は少ないです。

後者のパターンの「誤爆」が、現代の「誤爆」のほとんどのパターンです。誤った情報により、病院や学校を「誤爆」してしまう場合もあり、大きな問題となっています。

ネットスラングの「誤爆」

ネットスラングでも「誤爆」が使われています。「誤った目標を爆撃してしまう」という意味から転じて、「掲示板などに、誤って投稿をしてしまう」という意味で使われます。

「誤爆」はもともと掲示板で用いられていたスラングでしたが、最近ではSNSやメッセージアプリやメーるなど様々な場面で用いられます。ネットスラングの中ではポピュラーな言葉となっています。

SNSで複数のアカウントを所持しているヘビーユーザが、普段素を隠して使っている裏アカウントの内容を表のアカウントで投稿してしまい、隠している素の自分が出てしまうといったときも「誤爆」したと表現されます。

メッセージアプリ上で、「誤爆」をしてしまい浮気がばれてしまう事例や、SNSの公式アカウントに私的内容を投稿してし炎上してしまう事例などがあり、投稿の際には十分な注意が必要です。

戦争における「誤爆」

現代の戦争でも、「誤爆」事件は後を絶ちません。無人攻撃機が本格的な戦闘に導入されるようにもなりましたが、それでも「誤爆」は減っていはいません。結婚式の車列をを「誤爆」するといった、凄惨な事件もあります。

ゲリラとの戦闘では、「誤爆」を利用して民間人を盾にした「人間の盾」戦法をゲリラがとることもあります。このため重要な作戦では「誤爆」のリスクが意図的に無視されるケースもあります。

次に有名な誤爆事件を紹介します。

「クンドゥーズ病院爆撃事件」

「クンドゥーズ病院爆撃事件」とは、アフガニスタン紛争においてアメリカ軍がおこした「誤爆」事件です。2015年10月3日のクンドゥーズの戦いのさいに発生した事件で、クンドゥーズ市内の国境なき医師団の病院が爆撃されました。記録では22名が死亡、30人以上が負傷しました。

国境なき医師団は、この事件を強く非難しました。事件の捜査が行われましたが、故意か事故かは判明していません。バラク・オバマ大統領が2015年10月7日に、攻撃に謝罪しています。

「誤射」とは

「誤爆」と似た言葉に「誤射」があります。「誤射」とは「誤って撃つこと」です。「誤射」は「誤爆」よりも頻繁に発生しており、日本国内においても動物と人間を間違えて「誤射」してしまった事件などが報道されることがあります。間違ったメッセージを送信したときに「誤射」とはあまり言いません。

「一発だけなら誤射かもしれない」

「一発だけなら誤射かもしれない」とは、朝日新聞に掲載されたフレーズです。インターネット上では定型化しており、元ネタを知らずに使っている人も多いです。有事法制を解説した記事内のFAQで「ミサイルが飛んできたら。」の質問に対し、「武力攻撃事態ということになるだろうけど、1発だけなら、誤射かもしれない。」と記述されていたのが、元ネタです。

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