「アー写」の意味
「アーティスト写真」の略語
「アー写」とは「あーしゃ」と読み、「アーティスト写真」という言葉が短くなった省略された言葉です。主に音楽アーティストの事務所やレコード会社が公式に提供している写真を指します。アーティスト自身や、作品の象徴的な写真が使用されます。
「アー写」はアーティストや作品のイメージを担う役割が大きいため、定期的に、あるいは出される作品ごとに、新しい写真が撮られるのが一般的です。雑誌などに載る取材写真とは異なり、ポスターやプロモーション用に使われる写真で、宣伝用に公式画像として撮られたものです。
「アーティスト」の範囲
「アーティスト」というと、歌手、アイドル、バンドなど、音楽に関する人物を想起する人が多いと思います。しかし、「アー写」という言葉は他のジャンルにおいても使われています。ダンサー、画家、俳優、劇団など、何かを表現する「アーティスト」の写真は「アー写」と呼ばれています。
「アー写」とは?
アーティストを印象づける写真
最新アー写対決!
— ヒトデ (@atsuchaso) November 9, 2018
AKB48 VS 乃木坂46 pic.twitter.com/frCHvNcsKB
日本の国民的アイドル、AKBグループの「アー写」を具体例として挙げます。これはアーティスト自身が写っている「アー写」です。メンバーの表情や服装など、アーティストの方向性や時期、季節に合わせて更新されていく写真です。一目で「あのアーティストだ」という事がわかります。
「アー写」という言葉の使い方
ファンの間でも使われる言葉
「アー写」は業界用語としては、撮る、用意する、発表するものとして使われます。
- 週末に「アー写」の撮影をします
- 次のツアーライブ用の「アー写」を公開します
また、「アー写」という言葉は業界だけでなく、一般の多くの人々にも使われています。発表された「アー写」に対する感想や意見が多いです。
- 今回の「アー写」がすごくカッコいい
- 「アー写」の〇〇さんがとても可愛い
「アー写」と意味が似ている言葉
「ジャケ写」
音楽アーティストのCDなど、パッケージの表紙にあたる写真を「ジャケ写」といいます。「ジャケット写真」を省略した言葉で、「アー写」と同じ使い方をします。広い意味では「アー写」の一つとなりますが、CDなどのジャケット写真に限定した呼び方となっています。
「宣材写真」
「宣材写真」は「宣伝材料写真」を省略した用語です。宣伝のために公式にマスコミに提供される写真を指します。意味も使い方も「アー写」とほぼ同じですが、マスコミ向けである事や、モデルや商品などの写真も指すという点で区別して用いられるようです。
「アー写」の撮り方
プロの写真家
事務所に所属しているアーティストは、プロの写真家に依頼し、撮影スタジオ、もしくは屋外で撮る事が一般的です。アーティストの良さを引き出し、イメージをしっかり理解する必要があるため、アーティストによって異なるカメラマンがつき、撮影前から綿密な打ち合わせが行われるようです。
セルフ撮影
メジャーでない、インディーズアーティストに多いのは、全て自分たちで「アー写」を撮るという手段です。プロのカメラマンに依頼する場合もありますが、ギャラが発生してしまいます。
コスト削減のため、あるいは自分のイメージを自分で再現したいという意図から、自身で撮影してしまうアーティストも多くいます。写真を撮ることに慣れていたり、写真に詳しい人であれば、携帯電話のカメラでも十分な「アー写」を撮影してしまう人もいるようです。
「アー写」のポーズ
クールな印象
UVERの新アー写かっこすぎ…
— SHUNYA∞@お次はSCANDAL (@SHUNYA_UWSCA) October 15, 2018
早くシングルほしい‼️ pic.twitter.com/N3NF11N812
バンドや男性アーティストの「アー写」ではクールなポーズが多いようです。数人でのカメラ目線、あるいは敢えて目線を外したり、気怠さや黄昏ている表情を出したりすることで、格好いい印象を受けます。
「アー写」のような写真
今日のドライブ企画で撮ったアー写っぽいやつ pic.twitter.com/xWnk45ET3t
— 🍵抹茶プリンのゆうと🍵 (@Yutowimps_Rock) November 10, 2018
「アー写」はコンセプトや男性、女性によって、ポーズ、背景、角度などが異なり、多様な撮り方があります。そのような中、「アー写によくありがち」であるクールな写り方によって、「アー写っぽい」写真を撮って楽しんでいる人もいます。日常における写真の楽しみ方として、「アー写」のような写真を撮ってみるのも面白いのではないでしょうか。