「オシャンティ」の意味
「オシャンティ」とは、「おしゃれ」という意味の若者言葉です。「おしゃれ(なこと)」あるいは「おしゃれな人」を指し、「おしゃれ」をより「おしゃれ」に表現した言葉ということができます。
アイドルグループAKB48の指原莉乃さんがブログやテレビなどで「オシャンティ」をよく使っていることから広まったと言われています。
「オシャンティ」の語源
若者言葉には「ティ」の付いた言葉がいくつかあります。ありえない、という意味の「アリエンティ」や、地元の人を指す「ジモティ」などと同じように、「おしゃれ」に「~の性質、~の状態」を指す英語の「~y」がついて「オシャンティ」となります。
「オシャンティ」が使われるようになったのはいつ頃からかははっきりしませんが、2011年には女子中高生ケータイ流行語大賞の9位にランクインしています。ちなみに、この年、同賞の金賞に輝いたのは「リア充」です。
「オシャンティ」の使い方
- オシャンティなレストランのおでんがオシャンティすぎる
- クマの形のケーキなんてオシャンティか!
- 髪型変えた?オシャンティー!
などと、使われます。なお、
- めっちゃオッシャーなお店やった
というように、「オッシャー」という形で使われることもあります。
「オシャンティ」はもう古い?
まさに「オシャンティ」が流行語大賞にランクインした年である2011年に、Yahoo!知恵袋で「オシャレのことをオシャンティーっていうの古いんですか?」という質問がありますので、これ以前から「オシャンティ」がかなり使われていることがうかがえます。
しかし、2018年現在も「オシャンティ」は、まだ頻繁に使われていますので、古いというよりも、安定して使われてきている言葉だといってよいでしょう。
「オシャンティ」と似た言葉は?
「オシャンティ」と同じく「おしゃれ」であることを指す言葉に、「オサレ」や「シャレオツ」があります。「オサレ」は「おしゃれ」の訛った発音からきています。「シャレオツ」は「グラサン(サングラス)」や「ザギン(銀座)」と同様、「おしゃれ」を逆に言ったものです。
これらは1990年代にテレビで使われ始め、21世紀初頭にインターネットを中心に広まっていきました。現在では「オサレ」や「シャレオツ」は、おしゃれであることよりも、むしろ遠回しに周囲とセンスがずれているという意味を込めたり、自虐的に使われる場合もあります。
- おっ、今日はずいぶんオサレして来たねー
という場合は、皮肉と取られる可能性もありますので、使い方には注意が必要です。
「オシャンティ」なお店や商品なども登場
食べログで「オシャンティ」と検索すると、店名に「オシャンティ」または「おしゃん亭」がつくお店が数軒見つかります。おしゃれな雰囲気のケーキ屋、ダイニングバー、居酒屋などにはよく似合う店名ですね。
商品名では、「銀魂」のキャラクターを漫画「ポプテピピック」の作者の大川ぶくぶさんが描いたオシャンティなコラボグッズ、「オシャンティ ラバーマスコット」や「オシャンティ アクリルマスコット」があり、2017年にバンダイより発売されています。
また、「オシャンティ斉田」という名前で活躍する「関西で一番オシャレでポップなマジシャン」がいます。この方は吉本興業の養成所で学んだ元芸人で、トーク力を生かしたコメディマジックが得意です。
「オシャンティ」まとめ
「オシャンティ」という「おしゃれ」をより「おしゃれ」に表現する若者言葉をご紹介しました。明るさと軽さのある軽妙な響きがここちよいため、若者に好んで使われているのではないでしょうか。日々、ちょっとだけオシャンティに過ごしてみたいものです。