「バブみを感じてオギャる」とは
「バブみを感じてオギャる」とは、一種の「萌え」の感情を表した俗語です。アニメのキャラクターなどに母性を感じた視聴者が、まるで幼児退行を起こしたかのように甘えたがる感覚が「バブみを感じてオギャる」なのですが、特徴的なのは、その対象が年下の女性キャラクターであるという点です。
もともと一部のオタクが使用していた「バブみを感じる」という言葉に、「オギャる」という新たな言葉が追加されてこの表現が生まれました。
「バブみ」と「オギャる」
「バブみ」の「バブ」は「バブバブ」。「オギャる」は「オギャー」。どちらも赤ちゃんを連想させますが、意味はすこし異なりますので、それぞれの語について解説しましょう。
「バブみを感じる」とは
「バブみを感じる」は、年下の女性に対して母性を感じた時に使用されます。特に、あどけなく、可愛らしい美少女キャラに母性が垣間見えた際に、「バブみを感じる」と表現することが多いようです。
なお、「バブみを感じる」のはどうやら視聴者だけではないようです。アニメやゲームに登場する男性キャラが、物語の中で年下の女性キャラに母性を求めるシーンもあるのです。
アニメ『機動戦士ガンダム』の作中で、シャア・アズナブルがララァ・スンという少女のことを「ララァは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ!」と語るシーンはその代表例とされます。
「オギャる」とは
一方「オギャる」のほうは、対象者の年齢や性別を問わず、赤ちゃんのように甘えることを指します。「オギャりたい」という場合は、赤ちゃんのように甘えたい気分ということです。
使い方には注意を
「バブみを感じてオギャる」はあくまで特殊なネットスラングです。年下の女性(主に少女)に母性を感じる点、赤ちゃんを思わせるような独特の言葉である点から、実社会で用いるには何かと問題がある表現といえるでしょう。
こうしたネットスラングは、自身の心の中や、相互理解のある仲間内でだけ使うのが得策ではないでしょうか。
対象を「ママ」と呼ぶ?
「バブみを感じてオギャる」を使用する人の中には、母性を感じたアニメキャラのことを「ママ」と呼ぶケースもあります。これもまた、そのキャラクターに対して「バブみを感じてオギャる」感情を抱いた結果といえるでしょう。
また最近では、架空のキャラクターに留まらず、実在する女性声優やアイドルへも「バブみを感じてオギャる」人が増えつつあるようです。その場合はなおさら、「ママ」などというと嫌悪感を感じさせてかねませんから注意が必要です。
最後に
「バブみを感じてオギャる」という言葉が幼児退行からきていることは理解していただけたと思います。幼児退行というものは実は誰にでも起こることであり、その原因は過度なストレスからくるものだと言われています。
ブラック企業という言葉や〇〇ハラスメントという言葉が流行してしまうくらい現代社会はストレスに疲弊しているのでしょう。その結果「バブみを感じてオギャりたい」人が増え、こんな言葉が流行したのではないでしょうか。
今の世の中が欲しているのは、あるいは母親から与えられるような安らぎや安堵感ということかもしれませんね。