「えずく」とは?意味や使い方を原因も含めてご紹介

「えずく」という言葉をご存知ですか?「えずく」は方言で、この言葉を掲載していない辞書もあります。そのため、聞いたことがない、という人もいるかもしれません。この記事では、「えずく」について、意味や使い方を、「えずく」原因も含めて解説します。

目次

  1. 「えずく」の意味とは?
  2. 「えずく」の使い方
  3. 「えずく」原因
  4. 「えづく」とは

「えずく」の意味とは?

「えずく」とは、吐き気をもよおしたり、実際に吐いてしまったりすることを言います。漢字では、「嘔吐く(えずく)」と書きます。

歴史的仮名遣いでは「ゑづく」と書くため、「えづく」という表記も一部では見られます。しかし、一般的に多く用いられるのは「えずく」という表記です。

「えずく」は方言?

「えずく」はもともと京都の方言とされており、「朝、歯ブラシを口に入れたらえずいてしもたわ」のように用いられます。

しかし、「えずく」を使っている地域はほかにもあるため、京都出身ではないけれど聞いたことがあるよ、使うよという人もいるでしょう。

「えずく」は医療用語?

「えずく」は医療用語というわけではないようです。しかし、「おえっと吐きそうになる感じ」を一言で表す言葉がほかにないため、医療現場でも「えずく」が使われることがあります。

「えずく」の使い方

  • 二日酔いで、今朝は起きたとたんにえずいてしまった。
  • つわりが長引き、食べ物を口にするとえずきそうになるので、このところちゃんとしたものを食べていない。
  • 愛猫が昨日からたびたびえずいているので、念のため動物病院に連れて行った。

「えずく」原因

ここでは、「えずく」症状別に一般的な原因を挙げます。

急な吐き気

急に吐き気が起きる場合には、次のような原因が考えられます。

  • 飲み過ぎ、食べ過ぎ
  • 食中毒
  • 一時的な体調不良
  • 一時的な極度の緊張
  • 便秘
  • 乗り物酔い

このようなときには、吐き気の原因になっている体調不良や緊張などを取り除くことで、比較的簡単に吐き気を抑えることができます。

慢性的な吐き気

吐き気が継続する場合には、次のような原因が考えられます。
【胃や腸の病気が原因のもの】

  • 逆流性食道炎
  • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
  • 腸閉塞(イレウス)
  • 虫垂炎 など

【胃腸以外の病気によるもの】
  • 肝炎・胆石症・膵炎
  • 脳血管障害・脳腫瘍
  • 尿路結石
  • 心筋梗塞
  • 糖尿病
  • メニエール病
  • 突発性難聴
  • 緑内障 など

【その他の原因によるもの】
  • 薬の副作用
  • 精神的なストレス
  • つわり など

上記の疾患には重篤なものもあります。病院で診察してもらい、できるだけ初期のうちに治療を開始することが有効です。また、精神的なストレスの場合は、ストレスの原因から離れる、神経科など専門機関を受診するなどの選択肢があります。

原因が特定できない吐き気

胃腸の粘膜には異常が見つからないのに、吐き気や胃もたれ、みぞおちの痛みなどが慢性的に続くことを「機能性ディスペプシア」と言います。

機能性ディスペプシアは、生活習慣や食生活の乱れ、胃や十二指腸の知覚過敏など、多くの原因が重なり合って発症するとされています。その治療法は、薬を飲んだり、生活習慣や食生活の乱れを改善したりすることです。

「えづく」とは

上で、「えずく」は「えづく」と書かれることもあると説明しました。しかし、それとは別に「えづく」という言葉も存在します。

えづく(餌付く)」とは、鳥や動物が人間に慣れて、やった餌を食べるようになるという意味です。


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