「ジーザス」とは?意味や使い方をご紹介

洋画や海外ドラマで、登場人物が「ジーザス!」と叫ぶ様子を見たことがあるかもしれません。これはいったいどういう意味なのでしょうか?「イエス・キリスト」のことだと知ると、一段と理解が深まるでしょう。ここでは、「ジーザス」の意味や使い方をご紹介します。

目次

  1. 「ジーザス」とは?
  2. 「ジーザス」の使い方
  3. 「ジーザス」に似た感嘆表現

「ジーザス」とは?

「ジーザス」(Jesus)とは、「イエス・キリスト」(ラテン語:Jesus christus)のうちの「イエス」部分を英語読みした言葉です。

「イエス・キリスト」といえば、いわずと知れたキリスト教における神の子、救い主、受肉した真の神のことです。日本では「イエス」という読みが広く知られていますが、英語圏ではこの「ジーザス」も非常によく親しまれています。

そのような理由から、「ジーザス」はただの人名としてではなく、神の代名詞、あるいは神そのものとして、「ああ神さま(イエス様)!」という感嘆表現としての意味も持ちます。

「ジーザス」の使い方

人名として

「ジーザス」は「イエス(・キリスト)」の意として、歴史や宗教について記された書物に登場するほか、英語圏では広く文化物(創作物など)のネーミングに使用されることがあります。

ただ、日本では先述のように「イエス」の読みのほうが主流であること、そもそも宗教観が異なることから、キリスト教の開祖、神の子の名として「ジーザス」と表現することは稀かもしれません。

なお、キリスト教とまったく関係のない男性名として「ジーザス」が使われることもあります。しかし、一般的に「ジーザス」と言えば、多くの方が「イエス・キリスト」のことを想起するでしょう。

感嘆表現として

感嘆表現として「ジーザス」を用いる場合、そのニュアンスは多様で、驚き・絶望・失望・恐怖・強調の気持ちなどを表現します。基本的にネガティブな意味であり、文字通り、神にすがりたくなるような状況をイメージすれば良いでしょう。

もし日本語で訳すなら、「なんてこった」「神様!どうして」「ありえない」「ひどい」「とんでもない」などが適当です。驚きや絶望のあまり、考えてからというより、思わず口を突いて出てしまうような種類の言葉です。

「イエス・キリスト」をすべて略さずに英語読みして「ジーザス・クライスト」と使われることもありますが、その場合も意味は変わりません。ただ、人名同様、日本ではこの意味で「ジーザス」を口ずさむ人は少ないかもしれません。

感嘆表現の用例

(A)

ジーザス!いったいどうして、ここに停めておいた俺の車がなくなっているんだ!?

(B)

ジーザス!オーディション当日に熱を出しちゃうなんて、どうしたらいいのかしら。

(C)

ジーザス・クライスト!よくも裏切ったな。お前のことは、もう二度と信用しないからな!

「ジーザス」に似た感嘆表現

「ジーザス」以外にも、英語圏で使われる似た意味の感嘆表現はいくつもあります。中にはスラング的で、あまり響きの良くない(使えば叱られるような)言葉もありますが、少し挙げてみましょう。

  • Holy Shit…「ええいっ、くそっ」の意。直訳では「聖なる排泄物」。良い意味にも使える。「shit」単独でも使う。
  • Bloody Hell…「ちくしょう」「マジかよ」「すごいな」。直訳では「血みどろの地獄」。「what a hell」のようにも使う。
  • Damn…「くそっ」「いまいましい!」。感嘆表現ではない場合でも、「(神が人を)地獄に堕とす、罰する」「呪う」「罵(ののし)る」「破滅させる」「酷評する」といった意味。
  • Oh My God…「おお神よ」。オーマイガー。

こうして並べてみると、「聖なる」「地獄」「罰する」「神よ」などのように、宗教観が感じられる言葉が頻出していることがわかりますね。

「ジーザス」同様、少なくとも宗教が身近にある文化においては、とっさに口を突いて出る言葉の中に宗教的な含みが出やすいといえるのかもしれません。

関連するまとめ


人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ