「dqn（ドキュン）」とは？意味や使い方を由来を含めてご紹介

読み方は、ドキュンです。「キュ」にアクセントをつけて発音します。DQN、と、大文字で書かれることもあります。この言葉は、まずはインターネット上で使われ始め、その後一般にも広まりました。

もともとはカタカナでの表記でしたが、現在は、音にアルファベットを当てはめて短くしたdqnが定着しています。

ヤンキー（不良）のような、粗暴そうな外見の人や、実際に粗暴な人、社会的な常識や規範に対する知識が乏しく、それらを守らない人たちのことを指す言葉です。蔑称なので、使う場面には気をつけたほうが良いでしょう。

ドキュンという言葉は、テレビ朝日で1994年から2002年にかけて放送されていた「目撃！ドキュン」というバラエティー番組に由来しています。番組タイトルのドキュンは、銃声を表したものとされています。

この番組に出演する一般の人が、元不良で過去に間違いを起こしていたり、高校生で出産して20歳で離婚していたりと、常識にとらわれない生き方をしている人が多かったため、そういう人たちを指してドキュンと呼ぶようになりました。

最近では、dqnがさまざまな言葉に使われています。その例を紹介します。

当て字のため普通には読めないような読み方をしていたり、常識的に考えて名前にはふさわしくない字を使っていたりする名前を指します。dqnが蔑称のため、ニュースや新聞などではキラキラネームとも呼ばれます。

dqnネームのために学校でいじめにあったり、病院で本人確認に手間取ったりすることもあります。また、就職活動に影響を与える可能性も示唆されています。

偏差値が低く、教育を受けることが困難な学校、所謂、底辺校と呼ばれる学校のことです。いじめや学級崩壊などの問題を抱えていることも多いとされます。

目立つために奇抜な改造をされた自動車のことを言います。派手に光っていたり、ナンバープレートを曲げていたり、エンジン音がとてもうるさかったりします。

改造がされていなくても、煽り運転をしたり、信号や一時停止を無視したりといった危険な運転をする自動車のことも、dqnカーと呼ぶことがあります。

いわゆるブラック企業のことです。労働環境が劣悪で、労働者がやりがいを持って働くことができない企業です。

dqn的な仕打ちに対して、同じくdqn的なやり方で仕返しをすることです。スカッとした、とされる一方、やりすぎだ、と非難を受けることもあります。

大雨や台風で川や海での遊びが危険な状態なのに、わざわざ危険な場所に遊びに行った人たちが水難事故にあうことです。ことわざの「河童の川流れ」をもじった言葉です。

この言葉は、1999年に起きた、玄倉川水難事故をきっかけにして生まれました。大雨洪水警報が発令される中、警察などの警告も無視して玄倉川の中州にキャンプをした結果、13名の死者を出すことになった事故です。遭難者の、地元住民やレスキュー隊、自衛隊などに対するdqnな言動がニュースで流れたことで、世間の注目を集めました。

成人式で奇抜な服装をしたり、式の進行を邪魔したりするdqnな新成人のようすが毎年のように報道されています。2016年1月には産経新聞が、記事の見出しとして「成人式DQN」の言葉を使いました。

いかがでしょうか。自分がどんなふうに周りから見られているか、なかなかわからないものです。「dqnな人」と言われることのないように、自分の言動には気をつけたいものですね。