「捩って」とは?意味や使い方をご紹介

「捩って」の読み方には「ねじって/よじって/もじって」の3種類があります。平仮名では聞いたことがある言葉ですが、このような漢字で表記するとは、ご存じない方もいるかもしれません。この記事では「捩って」の意味や使い方を、それぞれの読み方に分類して説明します。

目次

  1. 「捩って」とは?
  2. 「捩って」の読み方と意味
  3. 「捩って」の読み方ごとの使い方と例文

「捩って」とは?

「捩って」とは、動詞(ラ行五段活用)「捩る」の連用形「捩り」に、接続助詞の「て」が付いた語です。発音しやすいように促音便の形になり「捩りて」が「捩って」に変化しています。

「捩って」の読み方と意味

「捩って」は主に3種類の読み方があり、それぞれ意味が異なります。

  • ねじって物の両端を互いに反対方向に力を加えて回す
  • もじって文学作品などを真似して表現する
  • よじってひねって曲げる

※「捩る」には「すじる」(意味:身を曲がりくねらせる、よじる)という読み方もありますが、「すじって」という例はあまり見られません。

「捩って」の読み方ごとの使い方と例文

「捩って」(ねじって)使い方と例文

「ねじって」と読む場合は、細長い物や棒状の物の互いの端を反対方向に回すように力を加えていく時や、栓などをひねって左右の向きに回す時に使います。

【例文】

  • シャーロック・ホームズは日本の武術の心得があって、簡単に火かき棒を捩ってワトソン博士を驚かせ、敵の腕を捩って身動きを取れないようにしたそうだ。
  • トイレ修理の工事の際に、水道の元栓を捩って止めた

「ひねって」は「ねじって」と意味が重なる部分を持つ言葉です。しかし、「頭をひねって考える」「弟子を簡単にひねってみせた」のように「ねじって」では置き換えられないケースもあります。

「捩って」(もじって)使い方と例文

「もじって」と読む場合は、文学作品や文学に関する物事を面白がって真似る、もしくはシャレのように使う、という意味です。また、シャレとして使うという目的以外に、対象の文学作品や作家を尊敬を表す意味で「もじって」いる場合もあります。

1つ注意したいのは、「文字ってという表記は現段階では誤用だということです。あるフレーズの中の言葉を、似た言葉に置き換えるといったことから「文字」という字を当てたのでしょうが、「捩って」が正式な表記だと覚えておきましょう。

【例文】

  • 商品のキャッチコピーには、文学作品などの有名なフレーズを捩ったものも多い。
  • 「江戸川乱歩(えどがわらんぽ)」の名前は、推理小説の草分け的存在「エドガー・アラン・ポー」を捩っている。

「捩って」(よじって)使い方と例文

「よじる」という読みむ場合、物を指先でつまみ回転させ一方向にひねっていく体のある部分をひねって向きを変えるといったことに使います。

【例文】

  • バルーンアート教室で、細長い風船を捩って犬を作った。
  • 子供の鼻詰まりがひどいので、ティッシュペーパーを捩って作った紙縒り(こより:紙を細く切り一方向にひねり紐状にしたもの)でつついて鼻水を出しやすくした。
  • あまりにも面白かったので、身を捩って笑った。

関連するまとめ


人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ