大さじの正しい計り方
料理レシピなどで目にする「大さじ」は量、目方などを量る単位として使われ「大さじ1=15ml(15cc)」と容量が決められています。大さじの正しい計り方は、粉状と液状のもので違います。
大さじ1の計り方
<粉状>
大さじにふんわりとすくい、へらなどで平らにし「すりきり」で計ります。
<液状>
大さじの縁一杯まで入れ、表面張力で盛り上がった状態で計ります。
大さじ1/2の計り方
大さじ1/2は大さじの半分の量ということです。
<粉状>
大さじ1(すりきり)を計り、大さじの半分のところを切るようにヘラなど入れ、そのまま半分削り落とします。
<液状>
大さじの深さ2/3もしくは、7分目の量です。
大さじ1½の計り方
「大さじ1½」は大さじ1(15ml/cc)と大さじ1/2(7.5ml/cc)を足した量で、22.5ml(cc)が大さじ1½の量です。
大さじ1は何グラム?
大さじは容量の単位で、グラムは重さの単位なので換算する(別の単位で数えなおす)と、材料の重さによってグラム数が変わってきます。よく使う調味料をグラム数に換算したものを表にまとめましたのでご参照ください。
大さじ1をグラムに換算
食品名 | グラム数 | 食品名 | グラム数 | 食品名 | グラム数 |
油 | 12g | こしょう | 8g | 粉チーズ | 6g |
水 | 15g | 上白糖 | 9g | レギュラーコーヒー | 6g |
酒 | 15g | 小麦粉 | 9g | ココア | 6g |
ワイン | 15g | 片栗粉 | 9g | ごま | 9g |
酢 | 15g | マユネーズ | 12g | バター | 12g |
だし汁 | 15g | ケチャップ | 15g | 牛乳 | 15g |
みりん | 18g | 塩 | 17g | ヨーグルト | 15g |
醤油 | 18g | ウスターソース | 17g | ハチミツ | 21g |
味噌 | 18g |
大さじの由来
西洋の料理レシピにテーブルスプーン(Tablespoonまたはtbsp)と表記されていたものを「大さじ」と訳したのが由来です。その後、日本でも料理の際に調味料などを量る単位として「大さじ」が定着しました。なお、ここでの「大さじ」は「大さじ1=15ml(cc)」と容量が決まったもの(=計量スプーン)のことを指します。
海外の「大さじ1」は容量が違う
海外で大さじは、「tbs」(tablespoonの略)と表記されていることが多く、大さじ1の容量が違う国もあります。アメリカ・イギリス・カナダ・ニュージーランドなど、ほとんどの国が大さじ1=15ml(cc)ですが、オーストラリアは大さじ1=20ml(cc)と定義しています。フランスは一応大さじ1は15ml(cc)と書かれていますが、家庭にある「スープ用スプーンまたはテーブルスプーン」などを使うことが多いようです。
国によっての「大さじ」の捉え方
海外では大さじは分量の目安として考えられているようで、テーブルスプーンなど家にあるスプーンで計量することが多いようです。
日本で初めて計量スプーンや計量カップを考案したのは女子栄養大設立者の故・香川綾さんで、「誰でも美味しく栄養のある料理が作れるように」という思いから普及に努められました。
計量スプーンできっちり量るという考え方は、誰にでも分かりやすく伝える日本人の細やかさが表れていると思います。
大さじ以外の食材の計量の仕方
レシピに関する「大さじ」以外の単位について補足します。なお、ペットボトル(500ml)のキャップ2杯分が大さじ1と同じ量になるので、キャンプなどで大さじがない場合に覚えておくと便利です。
小さじ
「小さじ1=5ml(cc)」。小さじ3倍分が大さじ1と同じ量になります。
カップ
「1カップ=200ml(cc)」です。但し、お米の場合は「1カップ=180ml(cc)」で1合となります。
塩ひとつまみ
親指・人差し指・中指でつまんだ量となります。
塩少々
親指・人差し指でつまんだ量となります。
食材の計量の単位
最後に、大さじを使って計ることができる食材の計量単位をご紹介します。
升(しょう)
お米やお酒などを量る時にも使われる単位で、分量によって色々な単位が使われます。一勺(約18ml)→10勺が1合(180ml)→10合が一升(1800ml)→10升が1斗(18000ml)
リットル(L)
液体を量る時に使われる容積の単位で、「1リットル=1000ml(cc)」。1カップ5杯分と同じ量となります。
グラム(g)
粉末や固形物を量る時に使われる重さの単位となります。