「ピカタ」とは?
「ピカタ(piccata:イタリア語)」は、薄切りの肉などに、小麦粉と溶き卵の衣をつけて焼いた料理です。「ピッカータ」と言われることもあります。
「ピカタって何?」(ムロツヨシ)
最近では、ムロツヨシさんの「ピカタって何?」という発言が少し話題になりましたよね。それでは、ピカタとはなんなのか、詳しくみていきましょう。
もうだめ、、、
— さあや (@s2ya611) October 4, 2018
ムロツヨシの「ピカタって何?」の言い方がツボすぎて、笑ってしまうwww#モニタリング#戸田恵梨香#ムロツヨシ#大恋愛 pic.twitter.com/do191as5vt
ピカタのかんたんなレシピ
- 子牛の肉や豚肉を薄切りにしたもの、鶏肉、魚介類、野菜など、好みの具材を用意する。
- 具材に塩・コショウで下味をつけ、小麦粉をまぶす。
- 溶き卵にくぐらせて、サラダ油やバターなどを使ってフライパンで焼く。
ピカタのバリエーション
具材のバリエーション
次のような具材がおすすめです。
【肉類】
- 牛肉(もも肉、バラ肉、すね肉、ひき肉など)
- 鶏肉(ささみ、胸肉、もも肉など)
- 豚肉(ヒレ肉、ロース肉、こま切れ肉を丸めたものなど)
【魚介類】
- 白身魚(メカジキ、タラ、カレイ、ヒラメ、サワラ、残ったお刺身など)
- 赤身魚(サバ、アジ、マグロ、サンマ、残ったお刺身など)
- その他魚介類(エビ、ホタテ、カキなど)
【野菜】
- ズッキーニ
- エリンギ
- ピーマン
- ブロッコリー
- ミニトマト
- ゴーヤ
- スナップエンドウ
【その他】
- はんぺん
- 魚肉ソーセージ
- 豆腐
衣のバリエーション
衣に次のようなものを混ぜてもおいしいです。
- パルメザンチーズ
- 青のり
- カレー粉
- パセリのみじん切り
- その他お好みのハーブ
ソースのバリエーション
下味がついているので、ソースなしでもおいしいですが、次のようなソースをかけてもおいしくいただけます。
- ケチャップ
- しょうゆ
- ごまダレ
- ウスターソース
- 生クリームを使ったクリームソース
その他のバリエーション
【具材に一工夫】
- 具材に海苔や大葉を巻いてから衣をつける
- 具材に明太子やスライスチーズを挟み込む
【下味に一工夫】
- 下味にすりおろしたしょうが、酒、しょうゆなどを加えて和風に
- その他、マヨネーズやおろしにんにくを加えても
ピカタの由来
「ピカタ」は、イタリア語の「槍の一突き」という意味の言葉、「piccata(ピッカータ)」が語源になっています。フォークで薄い肉を一突きにして、一回裏返せば焼き上がる、ということからこの名前がついたようです。
イタリアには、ロンバルディア地方に伝統的な地方料理である「Frittura piccata(フリットゥーラ・ピッカータ)」というものがあります。「フリットゥーラ」は、ソテーしたり、油で揚げたりする調理法を指します。この「フリットゥーラ・ピッカータ」が、現在のピカタのもとになったと言われています。
イタリア料理での「ピッカータ」は、薄切りにした子牛の肉をバターでソテーして、レモン汁をかけた料理を指します。もともとのイタリアでは、卵は使わないのが一般的なようです。
ピカタの冷凍保存
ピカタは、下味をつけた状態か、衣をつけた状態、または焼いた状態で冷凍保存ができます。冷凍保存したピカタは、2~3週間をめどに食べ切るとよいようです。
小分けして冷凍しておけば、少量ずつ解凍することができて、お弁当や離乳食にも便利に使うことができます。
韓国料理「ジョン」
ピカタに似た韓国料理に、「ジョン(煎)」があります。薄切りにしたり、一口大に切ったりした肉や魚介類、野菜に小麦粉と溶き卵の衣をつけて油で焼いたものです。焼く油にはごま油を使うこともありますし、酢じょうゆ(チョカンジャン)のたれをつけて食べたりもします。
カキのジョンは「クルジョン」、青唐辛子のジョンが「コチュジョン」、キノコのジョンが「ポソッジョン」と呼ばれ、代表的なものとして知られています。
ジョンは、かつては宮廷料理として、朝鮮時代の王、王妃の食卓にも上っていました。現在でも、お祝い事や行事の際にはいろいろな食材のジョンがテーブルに並べられたり、家庭料理として食べられたり、韓国料理のお店で盛り合わせ(モドゥム)として出されたりと、なじみの深い食べ物の一つです。