「テイスティング」とは?意味や使い方をご紹介

テイスティングは、日常生活でもふつうに使われる言葉です。ソムリエがワインをテイスティングする、食品売り場で新商品のテイスティングをするなど、思い浮かべやすいシーンでしょう。ここではテイスティングについて、意味や用例をはじめ多方面から紹介していきます。

目次

  1. テイスティングとは
  2. テイスティングの類語
  3. テイスティングの具体例
  4. ワインのテイスティング
  5. テイスティングのまとめ

テイスティングとは

テイスティングは、英語の「tasting」をカタカナ読みしたものです。「tasting」は、ワインをはじめドリンク・フードの味見用の少量の飲食物、および試飲会・試食会や品評会を意味します。フランス語の「dégustation(degustation)」に当たります。

日本語でのテイスティングの意味は、ワインやウイスキーなどの味を鑑定すること、利き酒、広義では、飲食物の味利き、味見です。

日本においては、ワインやチョコレートなど飲食物を鑑定するときや、商品の販売促進のために試飲や試食をする行為に、テイスティングという言葉を使うことが一般的でしょう。

テイスティングの例文

  • テイスティングをするときに、香水のような強い香りを身につけるのは問題外だ。
  • ソムリエの滑らかなテイスティングコメントのように、ワインを表現してみたい。
  • 忘年会で、何を飲食したかを当てるテイスティングゲームで、場が盛り上がった。
  • スタバでは、新商品が出る当日やその前後日に、テイスティングが行われるらしい。

テイスティングの類語

【味利き・味聞き】

  • 意味:酒などの味の具合や良し悪しを判別すること・試すこと。また、その人。
  • 例文:父は趣味でも資格をとっただけあり、日本酒の味利きは的確だ。

【味見】
  • 意味:味の加減をみること。試しに少量を口にして、味の具合を調べること。
  • 例文:最後の味見を忘れて料理を出したので、料理に塩気が足りないと家族に言われた。

【試飲】
  • 意味:味を知るために、試しに飲むこと。
  • 例文:彼はワインショップが主催する試飲会に、よく足を運ぶ。

【試食】
  • 意味:味をみるために、試しに食べること。食べることで、食物・食品の味や調理のでき具合を調べること。
  • 例文:友人は、百貨店の試食コーナー巡りを趣味としている。

テイスティングの具体例

鑑定するという意味でテイスティングという言葉を使う場合、その対象として、以下のような飲食物があげられます。

  • 酒…ワイン、ウイスキー、ビール、日本酒など
  • 酢…米酢、黒酢、バルサミコ酢、ワインビネガーなど
  • ドリンク…コーヒー、紅茶、日本茶など
  • フード…チョコレ―ト、ジャムなど

テイスティング対象によっては専門の道具があります。例えば、ワインならテイスティンググラス、紅茶ならテイスティングカップです。

また、コーヒーのテイスティングには「カッピング」という方法があります。カッピングの際に使うスプーンは、カッピングスプーンと呼ばれています。

ワインのテイスティング

テイスティングをする対象はさまざまです。代表的なものにワインがありますが、ワインの場合は、目的によりテイスティングが多少異なります。

ワインのホスト・テイスティング

レストランで客がワインをテイスティングする理由は、注文したワインに劣化や腐敗がないかを確認するためです。ワインの輸送中や保存中に劣化したり、コルクによるダメージが起こる場合があるからです。

テイスティングでワインに問題が見つかれば、ボトルを取り換えてもらえます。なお、味があわないからワインを交換することは基本的にはありません。

ワインのテイスティング(鑑定)

鑑定することを目的とするテイスティングは、ワインの外観、香り、味わいを細かく順を追ってチェックしていきます。テイスティンググラスがない場合は、透明で(色や柄ありは望ましくない)、ある程度ふっくらと丸みのある形(香りを広がらせるため)のグラスを使いましょう。

また、テイスティング力を上げるのに、飲んだワインの特徴や感想を記録するテイスティングノートをつけると良いとされています。

テイスティングのまとめ

試飲や試食に比べ、鑑定を目的とするテイスティングの場合、難しく感じる人もいるかもしれません。しかし、テイスティングにより飲食物の個性や特徴を知ることは、興味が深まるきっかけになることでしょう。テイスティングする機会に恵まれたら、ぜひ挑戦してみてください。

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