「賢者モード」とは?意味や使い方をご紹介

みなさんは「賢者モード」や「賢者タイム」という言葉をご存知ですか?きっと男性なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。一見頭のよさそうな言葉に思えますが、実は大変奇妙な意味あいの言葉なのです。ここでは「賢者モード」について解説していきます。

目次

  1. 「賢者モード」とは
  2. 「賢者モード」の定義
  3. なぜ男性は「賢者モード」になるのか
  4. 女性の「賢者モード」
  5. 森の賢者

「賢者モード」とは

ほとんどの男性は、射精すると虚脱感や虚無感に襲われます。妙に頭が冴え、時には世界平和について真剣に思いを馳せることもあります。その様がまさに賢者のようなので、射精後の男性の状態を「賢者モード」と呼ぶようになりました。また射精後の雑念のない時間帯を、「賢者タイム」とも呼びます。ほとんど同じ意味なので混同されることもありますが、どちらかと言えば「賢者モード」より「賢者タイム」の方が頻繁に使われます。

正式な名称は「不応期」であり、「賢者モード」や「賢者タイム」はあくまでネットスラングなので、使いどころには注意が必要です。

「賢者モード」の定義

射精後に訪れる「賢者モード」ですが、もともとはマスターベーションの時にだけ使われる言葉でした。というのも、射精後の虚無感の中で哲学的な命題などに取り組んだり、日ごろの自分の行いを悔いたりすることから「賢者」と呼ばれるようになったので、一人きりの時間であることが大きな意味を持っていたのです。「賢者モード」という言葉が広まるにつれ、定義の幅も広がりましたが、性行為の後に男性が冷たくなることを「賢者モード」あるいは「賢者タイム」と呼ぶのは本来の意味ではないと言えるでしょう。

なぜ男性は「賢者モード」になるのか

(かつての人間を含めた)自然界において、性行為中はどうしても無防備になってしまう瞬間であったため、性行為を終えた後は「外敵」に備えるべく、射精後はすぐに態度を変える必要がありました。しかし、文明を築き上げた現代では、人間は安全が保障されているため、射精後の時間を持て余し、その結果「賢者モード」になってしまうのでしょう。

女性の「賢者モード」

射精後に訪れる「賢者モード」。では女性には「賢者モード」はないのでしょうか?これは「賢者モード」をどのように定義するかによります。

男性が射精後に急に理性を取り戻す原因は、プロラクチンという脳下垂体前葉から分泌されるホルモンにあると言われています。このホルモンが性欲を抑制するため、男性は射精後に「賢者モード」になってしまうのです。

プロラクチンは妊娠中および出産後の女性にも多く分泌されます。男性の場合は性欲を抑える作用があるプロラクチンですが、女性の場合は、赤ちゃんを除いた周囲への攻撃性を高める作用があります。これは動物のオスが交尾後に外敵に備えるのと同じように、妊娠中や出産後の女性が我が子を守るためと言われています。「妻が子供を産んだ途端に態度が急変した」とはよく聞く話ですが、その原因はプロラクチンにあるのです。

もし「賢者モード」を『プロラクチンが分泌されたことにより態度や性格が変わること』と定義するならば、女性にも「賢者モード」はあると言えるでしょう。

プロラクチンの補足

プロラクチンは乳房の発達や乳汁の分泌を促すなど、子ども育てる上で大変重要なホルモンの一つです。性格や態度が変わるのは、あくまで副次的な作用にすぎないことをご留意ください。

森の賢者

同じヒト科のゴリラやオラウータンも、人と同じようにマスターベーションをします。また脊柱動物であれば、人でなくてもプロラクチンが分泌されることが確認されております。ということは、ゴリラやオラウータンにも「賢者モード」が存在するのかもしれません。彼らは知能が極めて高いことから「森の賢者」や「森の賢人」と呼ばれていますが、そう考えるとなんだか別の意味にも思えてきますね。

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