「魅力を感じる」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんは、どんなものに「魅力を感じる」ことがありますか。容姿、宝石、美しい風景、楽器の音色や歌声、絵画…人それぞれ、魅力を感じるものは異なるでしょう。この記事では、「魅力を感じる」について、意味や使い方を類語とともにご紹介します。

目次

  1. 「魅力を感じる」とは
  2. 「魅力を感じる」の使い方
  3. 「魅力を感じる」の類語
  4. 「魅力を感じる」の反対に近い言葉

「魅力を感じる」とは

「魅力を感じる」とは、「人の心を強く引き付けて、夢中になってしまうような気持ちを抱くこと」を意味します。「魅力を感じる」対象は、人の容姿や風景、芸術作品など数え上げたらきりがなく、五感で認識できるものすべてと言ってもいいでしょう。

とはいえ、感性や好みは人それぞれですね。同じものに触れ、皆が同じように「魅力を感じる」とは言い切れない部分があります。

「魅力」とは

「魅力」とは、「人の心をひきつける力。人を夢中にさせる力。人をとりこにさせる力」のことです。「魅」という漢字には「(名詞)ばけもの。もののけ」と「(動詞)人の心をひきつけて迷わせる」という意味があり、後者のような「力」のことを「魅力」と言います。

「感じる」とは

感じる」には、以下のような意味があります。

  1. 外のからの刺激に何らかの感覚を生じること:「まぶしさを感じる。寒さを感じる」など
  2. ものごとに対し、ある気持ちや感情を持つこと:「愛情を感じる。やりがいを感じる」など
  3. 感動すること。なにかに強く心を動かされること:「何か感じるところがあって」など
  4. (現代ではあまり使われないが)病気になる

「魅力を感じる」の使い方

  • 彼が笑った時に見せる八重歯に、魅力を感じる女性は多いらしい。
  • 小学生の子どもがいるというのに、少女の役を務める女優の演技力には、底知れない魅力を感じてしまう。
  • 手形小切手法は、最も美しい法律だと教授は言うが、僕にはその魅力を感じられない。
  • レストランの新作メニューは、食いしん坊の私にとっていつも魅力を感じる内容です。
  • 私は、彼女のハスキーボイスに魅力を感じてファンになった。
  • お客様とたくさんのコミュニケーションがとれる点に魅力を感じ、この仕事に就きました。

「魅力を感じる」の類語

「心惹(ひ)かれる/心を惹かれる」

「心惹かれる/心を惹かれる」とは、「何かに興味や魅力を感じて心がひきつけられる」ことを表現する言葉です。「魅力を感じる」とほぼ同義として解釈できるでしょう。

【例文】

  • 映画の中で女優が身に着けていたティアラに心惹かれてしまった。
  • 理由はわからないが、私はこの彫刻に心を惹かれて、何度も美術館を訪れた。

「興味が湧く」

「興味」とは、「ある物事に心がひきつけられて面白いと感じること」です。他方、「湧く(わく)」には「感情や考えなどが生じてくる」という意味があります。

つまり、「興味が湧く」とは、「心がひきつけられるような気持ちが生じる」ということを表します。「ひきつけられる」という点で「魅力がある」の類語と言えるでしょう。

【例文】

  • 木造建築に興味がある彼は、大学で建築科に進んだ。
  • 彼女は、僕の友人の話に興味があるようで、僕はちっとも面白くなかった。

「注目する」

注目する」とは、①「注意をもって見ること」、②「関心を持つこと。大事なことに意識を集中すること」です。②の意味において、「魅力を感じる」の類語と言えるでしょう。

①の意味は、「先生の動きに注目する」とか「テレビ画面に注目する」というふうに、意識的に視線を向けて「見つめる」というニュアンスのほうが強いときに使います。

【例文】

  • 私が、その演技力に注目した俳優は、当初評価が低かったが、海外の賞を受賞してから一気に人気スターになった。
  • 動画内で愛らしい姿を見せた猫は、SNSで注目の的となった。

「魅力を感じる」の反対に近い言葉

「魅力を感じる」の反対の表現は「魅力を感じない」ですが、「魅力を失う」という表現も反対の意味に近い言葉と言えます。「魅力を失う」とは、もとはあった魅力がなくなるということです。平安時代の歌人・小野小町(おののこまち)は次のように詠んでいます。
 

原文:はなのいろは移りにけりな徒らにわがみ世にふるながめせし間に
訳文:降っている長雨をぼんやりと眺めているうちに花の色はすっかり色あせてしまった。
含意:わたしの美しさも、花の色のようにすっかりと色あせてしまったのです。
『小倉百人一首』より

日本では、小野小町は絶世の美女とされ、各地の美人を「○○小町」と呼ぶこともあります。その美しさが魅力であった小野小町も、年を取って容貌(ようぼう)が衰え、魅力を失ったことをこの歌で嘆いています。


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