「威圧的」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんの周りに「威圧的(いあつてき)な態度」で接してくる人はいませんか。職場の上司や先輩など、思いつく方は多いのではないでしょうか。「威圧的な人」に苦手意識を持っていて、対応に苦慮している人も多いようですね。今回は「威圧的」について意味や使い方をご紹介します。

目次

  1. 「威圧的」とは
  2. 「威圧的」の使い方
  3. 「威圧的」の類語
  4. 「威圧的」な面接

「威圧的」とは

威圧的(いあつてき)」とは、人に接する時の態度や雰囲気を表しており、「相手を威圧して押さえつけようとするさま」を指す言葉です。一般的にもよく使われている言葉で「威圧的な人」「威圧的な態度」「威圧的な物言い」などの言い回しがあります。

「威圧的」は、名詞の「威圧」に接尾辞の「的」(意味:それに似た性質を持っていることを表す)が付くことで構成された形容動詞です。「威圧」については、以下で詳細を見てみましょう。

「威圧」

威圧(いあつ)」とは、「他を圧倒するような強い力や勢い、または権力などでおどしたり、押さえつけること」という意味があります。「威圧」を表す状況としては、以下の様なものがあります。

  1. 権力を後ろ盾に、相手の立場を危うくする言動で従わせる。
  2. 外見や肉体的な強さを見せつけ押さえつける。
  3. 自然や人工の巨大な造形物の迫力に押される。

【例文】
  • 彼には、ある大物政治家が後ろ盾についており、それをちらつかせることで相手を威圧し、交渉を有利に進めようとしている。
  • 対戦相手のボクサーを威圧するためにスキンヘッドにして来たようだが、効果があるのだろうか。
  • 巨大な生き物の気配に威圧され、足がすくんでその場を動くことができなかった。

「威圧的」の使い方

  • 彼は短気な性格ですぐに威圧的な態度にでる為、彼を避ける人が多くなってきた。
  • 彼は外見は威圧的に見えるが、話してみると温和な性格で真面目なようだ。
  • 彼女が、見た目とは別人のような威圧的な声を発したことに、周りの人たちは驚いている。
  • A氏は、我が国の歴史の中で最も人気のある政治家の一人であり、野太い威圧的な声で有名だった。
  • 目の前にある城壁は、天にまで届くかと思うほど高く、威圧的に迫ってくる。

「威圧的」の類語

「高圧的」

高圧的(こうあつてき)」とは、「相手の言動を無視して、一方的に押さえつけ従わせようとするさま」を指す言葉です。立場の上の者が、地位や権力を背景に下の者を抑制し従わせることです。このことから、言葉遣いや態度などで相手を圧倒する人を「高圧的だ」と表現します。

【例文】

  • 彼は配置された部署に、高圧的な上司がいると知って、どの様に付き合っていくか考えている。
  • コンビニのレジで、高圧的な態度で怒鳴っている客に、店員は困り果てた顔をしている。

「居丈高」

居丈高(いたけだか)」とは、「人に対して威圧するような態度をとるさま」を表現する言葉です。主に自分より格下や弱い立場の人に、高圧的・脅迫的・暴力的な態度をとる人を指します。

「居丈高」は、元々「座った時の背丈が高い様子」を表した言葉です。ここから「背をそらして体を大きく見せる」になり、さらに転じて「背をそらし高いところから人を見下す」となり、現在の意味で使用されています。

【例文】

  • 彼は居丈高な言動をするので、周りからは良く思われていない。
  • 初めて任された取引先の担当者が、こんなに居丈高な態度をとる人だとは、先が思いやられる。

「高飛車」

高飛車(たかびしゃ)」とは、「相手を頭ごなしに威圧し、押さえつけるさま」を指す言葉です。相手を押さえつける為に、高圧的・攻撃的な態度や言動をとる人を指す言葉です。

また、相手が弱気だと見ると途端に強気になり相手を見下し、上から目線で失礼な態度に出る人のことも指します。「高飛車にでる」ということわざもあり、同じような意味があります。

「高飛車」は、元々、将棋の戦法の一つで、飛車を自陣より前の位置に置いて威圧し、攻撃的に戦う構えです。このことから転じて、高圧的や傲慢(ごうまん)な態度をする人に対して使われ、一般的にもよく使われる言葉です。

【例文】

  • いくら社長の息子だからといっても、あんなに高飛車に出たら社員の反感を買うのはあたりまえだ。
  • 意図的に高飛車に出ることで、この状況を覆(くつがえ)そうとする彼の作戦は、大きな賭けだ。

「威圧的」な面接

圧迫面接(あっぱくめんせつ)」という、就職活動で行われている面接試験があります。面接官がわざと威圧的な態度をとったり、意地悪な質問をすることで、志望者のストレス耐性や対応力を試すのが目的です

この面接は、企業から期待されている志望者の場合に多く、仕事でのストレスに冷静に対応できるかを判断するために行われています。

しかし、近年は、圧迫面接でうつ状態になったとして損害賠償請求訴訟を提起される例や、圧迫面接で会社の評判が下がったり、内定辞退というリスクを懸念(けねん)して、企業側も面接方法について自己点検するなどしています。

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