「呆れる」の類語とは?意味や使い方を含めてご紹介

「呆れる」の類語にはどのようなものがあるでしょうか。会話や文章にバリエーションを加えるためにも、「呆れる」がどのような言葉で言い換えられるか、ニュアンスの違いを感じながら考えてみましょう。今回は「呆れる」の類語の意味と使い方をご紹介します。

目次

  1. 「呆れる」とは?
  2. 「呆れる」の使い方
  3. 「呆れる」の類語

「呆れる」とは?

「呆れる」は、(あきれる)と読みます。今回は、「呆れる」の類語にも焦点を当てて解説していきますが、まずは「呆れる」の意味を確認しておきましょう。

「呆れる」には、以下のような意味があります。なお、2は古典における用法です。

  1. 物事の程度のはなはだしさや意外さ・ひどさに驚くことあっけにとられること
  2. 意外なことに出会い、対処のしかたが分からなくなる。

1の意味は、驚いて言葉を失う、戸惑いを感じる、といったイメージです。現代では、非難や蔑視、愛想づかし、うんざり、といったネガティブな感情を込めて使う傾向にあります。一方で、「やれやれ」と小さくため息をつくような、軽い感じで用いる場合もあるでしょう。

「呆れる」の使い方

「呆れる」は、文脈によって少しずつニュアンスが異なります。驚きの程度や、どういった感情を含んでいるのかを把握することが大切です。

文例

  • 貯金もないのに仕事を辞めるだなんて、聞いて呆れるよ。
  • 毎度毎度、遅刻の言い訳を並べる彼にはほとほと呆れた。
  • 好きなアイドルのライブツアーに30万円もつぎこんだとは、呆れるなあ。
  • 夏休みももう終わりなのに、宿題がほとんどできていないなんて、呆れるしかないわね。
  • この和菓子屋のどらやきは、呆れるほど美味しい。

「呆れる」の類語

「呆気にとられる」

「呆気(あっけ)にとられる」は、予想外のことに出会い、驚き呆れること、どうするべきかわからずぼんやりしてしまうことを意味します。

後述する「呆然とする」と似ていますが、「呆気にとられる」のほうがやや軽いニュアンスです。「ポカンとする」といったイメージですね。

文例:女子会があるので、と女性社員が一斉に退社していく姿を、呆気にとられて見ていた。

「呆然とする」

「呆然(ぼうぜん)とする」の意味は、大きくわけて次の2つです。

  1. 呆気にとられてしまうこと。
  2. 驚き呆れ、気が抜けてぼんやりとしてしまうこと

「呆れる」の類語としては1の意味が当てはまりますが、「呆れる」結果として気が抜けることもあるので、2の意味を含めても間違いではないでしょう

注意すべきは、「呆れる」よりも強い驚きを表す点です。たとえば、「夫がカレーを3皿お代わりしたのには呆れた」は自然ですが、ここに「呆然とする」を使うと違和感がありそうです。ただし、5皿なら「呆然」でもいいかもしれませんね。

文例:嵐によって様変わりしてしまった風景を目の当たりにして、呆然とする。

「唖然とする」「開いた口がふさがらない」

「唖然(あぜん)とする」は、予想外の出来事に、驚き呆れて言葉がでないことを意味します。また、「開いた口がふさがらない」も、「唖然とする」とほぼ同義と言えます。

単に呆れてポカンと口を開ける、というよりは、あまりのことに呆れ果てて何も話せない、というネガティブなニュアンスが強いでしょう。

【文例】

  • 親友の彼氏が、他の女の子と二人きりで、しかも手を繋いで歩いているのを見かけ、唖然とした。
  • 私のバッグを勝手に持ち出して使う妹のずうずうしさには、開いた口がふさがらない。

「絶句する」「言葉を失う」

「絶句(ぜっく)する」とは、話の途中で言葉に詰まって出なくなること、また、役者が自身のセリフを忘れて発せないことも意味します。

上記の意味だけでは類語とはいえませんが、実際の会話では、ある状況に驚き、言葉が出ないときにも使われます。この場合は、「呆れる」に近い印象がありますね。

「言葉を失う」も「絶句」と同じように使われますが、驚き呆れる場面のみならず、感動などで言うべき言葉が見つからない場合にも使えます。

【文例】

  • 手紙の差出人が、数十年と連絡がとれなかった友人とわかり絶句した。
  • 自宅の塀に派手に落書きされているのを見つけ、言葉を失った。


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