「雰囲気イケメン」とは
「雰囲気イケメン」とは、イケメンではないのになぜかイケメン扱いされている人、またはパッと見ではイケメンなのに、よく見るとそうでもない人のことを揶揄する言葉です。「イケメン」がついていますが、決して褒め言葉ではありませんので、使うときには気をつける必要があります。
どのような人を「雰囲気イケメン」と呼ぶのか
「人を見かけで判断するな」とはいうものの、実際のところ、人は人を見かけで判断します。「初対面の印象の半分以上は視覚情報に影響される」とは科学的に証明された紛れもない事実です。では生まれ持った顔の美醜が全てなのでしょうか?
意外なことに、そうではありません。もちろん顔も重要ではあるのですが、それと同じくらい服装や髪型が人に大きな印象を与えることがわかっているのです。つまり「雰囲気イケメン」とは、別段優れたルックスではないものの、本人の努力でたとえ雰囲気だけでも「イケメン」と呼ばれるようになった人たちのことです。
「雰囲気イケメン」の使い方
上にも書いたように「雰囲気イケメン」は蔑称です。「あなたって雰囲気イケメンだよね」は「あなたって別に恰好よくないよね」という意味になります。たとえ「オシャレだよね」というニュアンスで使ったとしても、相手は不快な思いをすると考えられますので、面と向かって言わない方が賢明でしょう。
もし「雰囲気イケメン」を褒めたいのであれば、「雰囲気がいいよね」か「イケメンだよね」と前後のどちらかを削りましょう。「雰囲気」と「イケメン」は混ぜるな危険です。
「雰囲気イケメン」の特徴
この言葉が生み出された当初は、蔑む意味でのみ使われておりました。しかし「雰囲気イケメン」の評価は格段にあがり、むしろ普通のイケメンより「雰囲気イケメン」の方がモテるのではないか、とまで言われるようになりました。
ではどうすれば「雰囲気イケメン」になれるのでしょうか。その答えは「雰囲気イケメン」の特徴を紐解いていくと、自然と明らかになってきます。
髪型
「雰囲気イケメン」は髪型にこだわる人が多いです。マッシュルームヘアーやゆるふわパーマなど種類はさまざまですが、全体的な傾向としましては、長めの髪で顔の大きさや輪郭などを誤魔化すようなものが多いです。必然的に「雰囲気イケメン」の髪型は似る傾向にあり、ネットでは度々ネタにされています。
また、「雰囲気イケメン」には髪型が必須要素であることから、「坊主でも格好いい人が真のイケメン」とも言われています。
ファッション
「雰囲気イケメン」は流行を取り入れつつ、シンプルなファッションを心がけている人が多いです。「原宿系」と言われる人たちのように、ファッションで個性を出すようなことはあまりありません。髪型で顔の大きさや輪郭を隠すのと同じように、服をプラス要素として考えるのではなく、自分のマイナス面を隠すツールと捉えている節があります。やはり「雰囲気イケメン」の服装も似る傾向にあり、こちらもネットでは馬鹿にされることがあります。
「雰囲気イケメン」まとめ
努力次第では誰でも「雰囲気イケメン」になることが可能だと言われています。今でも「雰囲気イケメン」を馬鹿にする風潮はあるのですが、それでもなにもせず不細工なままでいるよりは、ずっといいと言えるのではないでしょうか。
ただし髪型や服装に力を入れすぎると、ダメなV系バンドのような格好になってしまうことがありますので、注意が必要です。身の丈にあうものを選ぶのが「雰囲気イケメン」になるための重要な要素と言えるでしょう。