「人好きのする」の意味
「人好きのする」(ひとずきのする)という言葉は、人に好かれる、人に好まれるという意味です。「人好き」は、人が好むようなといった意味合いです。
この場合の「人」は不特定多数の他人を指しています。「人好きのする」が形容する対象となる人物は、老若男女を問いません。
「人好きのする」使い方
「人好きのする」は「人好きのする顔(顔立ち)」、「人好きのする表情」、「人好きのする人」のように、顔や表情、様子などの外見に焦点を当てて使われることもあります。
美男美女のように整った顔立ちというわけではないですが、親しみが感じられる優しい顔立ちや、柔らかい表情からうかがえる内面を褒める言い回しです。
感じが良い
感じが良い人を表すのに「人好きのする」という言葉を使えます。誰にでも明るい口調や穏やかな表情で応対する所から、会った人の多くに好かれる様子が見て取れるでしょう。
【例文】受付担当のAさんは人好きのする人で、「感じが良い」とお客様から評価が高い。
表情が素敵・笑みを絶やさない
「人好きのする」は、表情が素敵な人にも使えます。普段からニコニコと笑みを絶やさずにいる人といると、相手も自然と気持ちが明るくなってくるでしょう。相手の自然な明るさが移ってくるようで、多くの人が一緒にいて楽しい気持ちになれます。
【例文】Bさんのチャームポイントは人好きのする笑顔です。
人気がある
「人好きのする」ような人は多くの人から好かれるので、人気があることにもなりますね。その人がいるだけで、自然と周囲に人が集まる状態になることも多いでしょう。
【例文】Cさんは人好きのする明るい性格で、いつも大勢の人から引っ張りだこにされている。
憎めない性格
「人好きのする」人は憎めない性格で、周囲から愛されています。本音をズバリと言うタイプだったとしても、相手への気配りを忘れずにフォローするので、相手から恨みを買うこともないでしょう。
【例文】Dさんは毒舌家ではあっても気遣いができ、人好きのする性格の持ち主として有名だ。
「人好きのする」の類語
人受けが良い
「人受けがよい」(ひとうけがよい)は、他人からの受け取られ方が良い、印象が良いという意味です。「人好きのする」と同じような使い方ができますが、「人受け」には人からの信頼という意味もあります。信用のおける人という印象が強くなるでしょう。
【例文】Eさんは人受けが良いからか、次々と重要な仕事を任される。
人たらし
「人たらし」は漢字で「人誑し」と書きます。「人好きのする」と同じく多くの人から好かれる様子や、好かれている当人を指します。
ただ、使い方には注意が必要で、人を騙す詐欺師という意味も持っています。誤解されないよう、前後の文脈に注意しましょう。
【例文】
- 豊臣秀吉は主君の織田信長に目をかけてもらうなど、人たらしの才能があったらしい。
- 人たらしに出くわして、お金を巻き上げられてしまった。