「きょどる」とは?意味や使い方を例文付きで解説

最近、若い人たちの間で「きょどる」という言葉を耳にしたことはありませんか?SNSや日常会話で使われることが増えているこの言葉、実は1990年代から2000年代にかけて生まれた比較的新しい俗語なんです。どんな場面で使われているのか、気になりませんか?

きょどるとは?きょどるの意味

何らかの理由で平常とは異なる様子を見せ、周囲から不審に思われる状態を表す動詞

きょどるの説明

「きょどる」は「挙動不審」という四字熟語を省略し、動詞化した若者言葉です。隠し事ややましいこと、恥ずかしいことがあって落ち着きを失い、行動や表情がおかしくなっている様子を表現します。例えば、好きな人の前で緊張してしまったり、秘密がバレそうでオドオドしているときなどに「きょどっている」と表現します。もともとは若者言葉でしたが、現在では広い年代に認知され、テレビやインターネットでもよく使われるようになりました。類似の言葉には「テンパる」や「サボる」など、省略して動詞化した表現が多数存在します。

普段の会話で使うと、ちょっと若々しい印象を与えられそうですね!

きょどるの由来・語源

「きょどる」の語源は、四字熟語の「挙動不審(きょどうふしん)」にあります。1990年代後半から2000年代初頭にかけて、若者たちの間で「挙動不審」の頭部分「きょど」を抽出し、動詞化する接尾辞「る」を付けて生まれました。この造語方法は「テンパる」(聴牌る)や「サボる」(サボタージュる)などと同様のパターンで、既存の言葉を省略・変形させて新しい動詞を作り出す若者言葉の特徴的な形成プロセスを示しています。

昔の堅い表現が、今ではこんなにカジュアルに使われるなんて面白いですね!

きょどるの豆知識

面白いことに、「きょどる」は当初は関東地方の若者を中心に広まった言葉でしたが、テレビ番組やSNSの影響で全国的に認知されるようになりました。また、この言葉は「挙動不審な状態になる」という意味以外に、「ドキドキする」「緊張する」といったニュアンスでも使われることが多く、必ずしもネガティブな意味合いだけではないのも特徴です。現代ではビジネスシーンでも「会議で質問されてきょどった」などと使われることがあり、若者言葉から一般語としての地位を確立しつつあります。

きょどるのエピソード・逸話

人気お笑いコンビ・霜降り明星のせいやさんが、テレビ番組で共演者の突然の告白に直面した際、「めっちゃきょどってますやん!」とツッコまれる場面がありました。また、アイドルグループ・乃木坂46のメンバーが、ファンからのサプライズ祝福に「きょどりまくりでした」とブログで綴ったことも。さらに、野球選手の大谷翔平選手がインタビューで英語での質問に少し戸惑う様子を見せたとき、SNSでは「大谷さん、きょどってるの可愛い」と話題になったエピソードもあります。

きょどるの言葉の成り立ち

言語学的に見ると、「きょどる」は日本語の造語法における「省略+動詞化」の典型例です。このパターンは、長い語句から核となる部分を抽出し、それに「る」を付加することで新しい動詞を生成するもので、現代日本語の生産的な造語方法の一つです。また、この言葉の普及は、従来の「挙動不審」という漢語四字熟語が持っていた格式ばった印象を、よりカジュアルで親しみやすい表現に変換した点で意義があります。さらに、一語で状態変化を表現できる効率性から、若者を中心に急速に受け入れられ、現在では年代を問わず使用されるまでに至った、日本語の語彙発達の好例と言えます。

きょどるの例文

  • 1 好きな人とエレベーターで二人きりになったとき、どうしてもきょどってしまって変な汗かいちゃった。
  • 2 上司に急に呼び出されて『何かやらかしたかな?』と思ったら、きょどりながらドアを開けたら誕生日サプライズだった。
  • 3 久しぶりに実家に帰ったら、母が『彼氏は?』と聞いてきたので、ついきょどって適当な返事をしてしまった。
  • 4 友達の家でお菓子をこっそり食べてたら、突然背後から『美味しい?』って声かけられてめっちゃきょどった。
  • 5 授業中に居眠りしてたら指名されて、慌てて起き上がったけど完全にきょどってて周りに笑われた。

「きょどる」の適切な使い分けと注意点

「きょどる」はカジュアルな会話で使われることが多い言葉ですが、使用する場面によっては誤解を生む可能性があります。特にビジネスシーンや目上の人との会話では、より適切な表現を使うことが望ましいでしょう。

  • 友達同士のカジュアルな会話:〇「昨日のデートでめっちゃきょどっちゃった」
  • ビジネスメールや公式文書:×「会議中にきょどってしまい」→ 〇「緊張してしまい」
  • 目上の人との会話:×「部長の前できょどりました」→ 〇「緊張してしまいました」

また、この言葉を使う時は、軽いニュアンスで使うことが多いため、深刻な状況では別の表現を選ぶようにしましょう。

「きょどる」と関連する若者言葉

「きょどる」は他の若者言葉と組み合わせて使われることも多く、現代の日本語の豊かな表現力を示しています。類似の造語パターンを持つ言葉と比較してみましょう。

言葉語源意味使用例
きょどる挙動不審緊張して落ち着きを失う好きな人の前できょどる
テンパる聴牌(麻雀)焦ってパニックになる締切前にテンパる
ググるGoogleインターネットで検索する分からないことはググる
タピるタピオカタピオカドリンクを飲む友達とタピりに行く
よさるよさこいよさこい祭りに参加する毎年よさっている

これらの言葉は、既存の言葉を省略・変形させて動詞化するという共通の特徴を持っており、日本語の造語力の柔軟性を示しています。

「きょどる」の歴史的変遷と社会的受容

「きょどる」は1990年代後半に生まれた比較的新しい言葉ですが、その普及過程は現代の情報社会の特徴をよく表しています。

  1. 1990年代後半:関東の若者を中心に口語として発生
  2. 2000年代前半:インターネット掲示板やブログで広まる
  3. 2000年代後半:テレビ番組や漫画で使用され認知度向上
  4. 2010年代:SNSの普及で全国的に拡散
  5. 2020年代:30-40代にも使用層が広がり一般語化

若者言葉は一時的な流行語と思われがちですが、『きょどる』のように社会に浸透し、年代を超えて使われる言葉も少なくありません。これは日本語の豊かさと柔軟性を示す好例です

— 日本語学者 佐藤亮一

この言葉の広がりは、従来の「挙動不審」という格式ばった表現を、より親しみやすく使いやすい形に変えた点で、日本語の進化の一例と言えるでしょう。

よくある質問(FAQ)

「きょどる」はどんな場面で使うのが適切ですか?

主に緊張したり戸惑ったりした時に使います。例えば、好きな人と二人きりになった時、急に質問されて答えに困った時、嘘がバレそうでドキドキしている時など、内心動揺している様子を表現するのにぴったりです。ビジネスシーンでは少しカジュアルすぎるので、友達同士の会話やSNSで使うのがおすすめです。

「きょどる」と「テンパる」の違いは何ですか?

「きょどる」は主に緊張や戸惑いで落ち着きを失う状態を指しますが、「テンパる」はプレッシャーや焦りでパニック状態になることを表します。例えば、デート中にきょどるのは緊張からですが、締切間際で仕事が終わらずテンパるのは焦りからです。どちらも動揺を表しますが、その原因と程度が異なります。

「きょどる」を英語で表現するとどうなりますか?

英語では「act suspiciously」(怪しい行動を取る)や「get flustered」(慌てる)、「become nervous」(緊張する)などと訳せます。また、「I got all nervous and acted weird」(緊張して変な行動取っちゃった)のように状況説明するのも自然です。完全に一致する単語はありませんが、文脈に合わせて使い分けることができます。

「きょどる」は若者だけの言葉ですか?

元々は若者言葉として生まれましたが、現在では30〜40代の方々も使うことが増えています。テレビやSNSでの曝光度が高まったことで、年代を問わず認知されるようになりました。ただし、フォーマルな場面やビジネスシーンではまだ若者言葉のイメージが強いため、使用する場面には注意が必要です。

「きょどる」の反対語はありますか?

直接的な反対語はありませんが、「落ち着いている」「冷静である」「平静を保つ」といった状態が反対の意味に近いです。また、「堂々としている」「けろっとしている」など、動揺せずに振る舞う様子を表す表現が対義的なニュアンスになります。状況に応じてこれらの表現を使い分けると良いでしょう。