「恭しい」とは?意味や使い方をご紹介

「恭しい」という言葉。「恭」という字は名前で使われることもある漢字ですよね。ただ「恭しい」という言葉では日常で見かけることはあまりないかもしれません。そんな「恭しい」には素敵な意味があるんです。今回は「恭しい」について紹介していきたいと思います。

目次

  1. 恭しいの意味
  2. 恭しいの例文
  3. 恭しいの類義語
  4. 恭しいのまとめ

恭しいの意味

「恭しい」は「うやうや(しい)」と読みます。漢字に馴染みがないのは、「うやうやしい」というように、ひらがなで見かけることが多いからでしょう。「恭しい」は「相手を敬って、丁重に振る舞うさま。」「へりくだって丁寧だ。」などの意味を持っています。

恭しいの「恭」

「恭しい」の「恭」は訓読みで「うやうや(しい)」、音読みで「キョウ」と読みます。意味には「つつしむ。」や「礼儀正しく、つつしみ深い。」といったものがあります。

「恭子」といったように名前で使われることもあり、名前で使われる際には「きょう」「やすし」「たかし」「よし」「ゆき」などの読み方がされます。

また、「恭」を使った熟語には、「つつしんでよろこぶこと」を意味する「恭悦」や「謹んで祝うこと」を表す「恭賀」などがあります。

古語としての恭しい

「恭しい」という言葉は、『徒然草』において、次の様な使われ方をしています。
 

人を分かず、恭しく、言葉すくなからんにはしかじ

この文章の訳は「だれかれとわけへだてることなく、礼儀正しく、言葉数の少ないことに越したことはない。」です。現在にも通ずるような意味を持っている文章ですね。

恭しいの英語

英語では「respectful」と表現されることが多いようです。「respectful」は名詞「respect」の形容詞で、「礼儀正しい、ていねいな」「(・・・に)敬意を表する」といった意味を持っています。

恭しいの例文

「相手を敬って、丁重に振る舞うさま」といった意味の通り、目上の方や、敬うべき相手方に対して使うことが多いようです。また、「恭しい」という言葉から派生し、体言化した「恭しげ」や恭しいさまを指す「恭しさ」などといった使い方もできます。
 

  • 神社で恭しく頭を下げる。
  • 旅館についたら、恭しく案内された。
  • 彼女の対応は恭しげである。
  • 恭しさのある態度。

恭しいの類義語

「恭しい」の類義語には、「慎ましい」「遠慮深い」「消極的」などがあります。「慎ましい」は「控え目でで物静かであるさま。」を表し、質素であるという意味を含んでいます。それに比べて「遠慮深い」は「態度・言動が控え目である。」ことを意味し、謙虚さが含まれているといえます。「消極的」は「積極的」の反対語であり、「ひっこみがちで、物事を自ら進んでしないさま。」を指します。この中で「消極的」はややマイナスの評価を伴う印象が強い言葉です。

恭しいのまとめ

「恭しい」は、「相手を敬い」そして「丁寧」といったように、日本人らしいともいえる意味を持っていル言葉でしたね。「恭しい」が心に響いた方は、是非、名付けるときなどに参考にしてみてくださいね。

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