「学ぶ」とは?意味や使い方を類語を含めてご紹介

人間は生まれたときから「学ぶ」ことを始めているといっても過言ではありません。また生涯学習というように「学ぶ」機会も増えています。この記事では「学ぶ」の意味や使い方、類語について紹介するとともに、類語の例から「学ぶ」の意味がどのように分類できるか考えてみます。

目次

  1. 「学ぶ」の意味
  2. 「学ぶ」の使い方
  3. 「study」と「learn」
  4. 「学ぶ」のまとめ

「学ぶ」の意味

「学ぶ」とは、勉強をする、学問をする、教えを受ける、習ってする、まねをするという意味です。勉強の対象には学問も含まれますが、失敗について「いい勉強になった」と表現するなど、経験による学びも含まれます。「学ぶ」は動詞で、名詞の場合は「学び」となります。

「学ぶ」の使い方

「学ぶ」の類語

「学ぶ」には以下のような類語があります。

  • 習う:知識や技術などの教えを受けること
  • 指導いただく:何かの目的や方向に向かって教え導いてもらうこと
  • 教授いただく:学問や技芸を教え、授けてもらうこと
  • 研鑽を積む:学問などを深く研究すること
  • 訓練する:慣れるまで練習すること
  • 習得する:学問や技芸などを習っておぼえること
  • 修得する:学問や技芸などを学んで、自分のものとすること
  • 会得(えとく)する:物事の意味をしっかり理解して自分のものとすること

これらの類語から「学ぶ」の意味は大きく3つに分類できると考えることができそうです。

「学ぶ」の意味①「まねる」

「学ぶ」の語源は、文語で「まねる」ことを「まねぶ」と言うことから来たという説があります(異論もあります)。上記の類語では「習う」「指導いただく」「教授いただく」が該当します。

どんなことを「学ぶ」にせよ、最初は他人が行っていることを真似ることが多くあります。幼児が言葉を学ぶのは親など大人の真似からですし、スポーツも経験者の真似から始まります。

【例文】

  • 子供は、大人から多くのことを学ぶ。
  • 彼の考え方には学ぶべきところが多い。
  • 先生の動きをまねることで、踊りの基礎を学ぶよう指導された。

「学ぶ」の意味②「自ら学ぶ」

人は、ある程度の知識や技術を身に付けることができると、今度は自分の力で「学ぶ」ことができるようになります。例えば、教科書に載っていないことを、自分が選んだ本から学ぶことなどです。

または教えてもらったことをある程度理解すれば、自分で繰り返し練習して身に付けることもできます。これは上記の類語では「研鑽を積む」「訓練する」が該当します。

【例文】

  • 社会人になって学ぶことの大切さを改めて感じた。
  • 今回のセミナーではたくさんの学びがあった。
  • 留学先のフランスで、毎日学生たちと積極的に会話してフランス語を学んだ。
  • 先生から指導を受けたことを毎日繰り返し練習して、バレエの型を学んだ。

「学ぶ」の意味③「自分のものにする」

何かを習ったり、指導を受けたり、研鑽を積んだり、訓練することで、その知識や技術が自分のものになります。上記の類語では「習得する」「修得する」「修める」「会得(えとく)する」が該当します。

「習得する」は、一般的な事柄に使われます。一方「修得する」は、学芸(学問や芸術)やスポーツなどの技術等を身に付けた場合に使われます。「会得する」は、どちらでも使えますが、現代で使われることは稀(まれ)です。

【例文】

  • 料理学校で学んだ食材に関する知識に磨きをかけ、今では野菜ソムリエとして活躍している。
  • 高名な日本画の先生から学んだ技術に独創を加えて、自分の画法を生み出した。

「study」と「learn」

英語の「study」と「learn」は、両方とも「学ぶ」と訳されます。では「study」と「learn」は同じ意味なのでしょうか?もちろん違います。

「study」は、「勉強するという行為」によって「学ぶ」場合に使われます。上記の①②の意味が該当します。一方「learn」は、学んだ結果、知識や技術を身に付ける場合に使われます。上記の③の意味が該当します。

「学ぶ」のまとめ

以上のように「学ぶ」ことは、他者から習い、自ら行い(study)、自分のものとして身に付ける(learn)ことで完成します。また生涯学習という言葉が使われるようになり、老後も「学ぶ」機会が生まれています。「学ぶ」ことで豊かな人生が送れるのではないでしょうか。


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