「バイタリティ」の意味
「バイタリティ」とは、英語「vitality」に由来する言葉であり、「活力」「生気」「活気」「生命力」「持続力」などの意味です。
例えば、疲れ知らずで仕事に遊びに人付き合いにあちこち活発に飛び回っている人がいたら、その人は「バイタリティがある人」といえるでしょう。
表記ゆれ
「バイタリティ」は長音記号をつけて「バイタリティー」とされることもあります。一般的な表記としてはどちらでも問題ありません。
また、「v」の字は「ヴ」と表記・発音されることもあるのですが、「vitality」に関しては「ヴァイタリティ」と表記されることは稀です(発音はより原語に近くなります)。
「バイタリティ」の使い方①:一般
「バイタリティ」という言葉は、主に「~が(の)ある」「~あふれる」「~に富む」「~が旺盛」といった形で、何らかの対象が生命力にあふれる様子、活気がある様子を指して使います。
元が「生命」に関わる言葉であるため、ほとんどの場合は人間の生命力あふれる様子・性向について用いられますが、「都市のバイタリティ(活気)を取り戻す」のように比喩的に使うことも可能です。
基本的にはポジティブな意味であり、「バイタリティがある様子」は人間の魅力のひとつとして捉えられる傾向があります。ただし、マイナーながら「元気すぎる(周りが振り回される)」といった文脈で使われることもあります。
例文
- 履歴書に書かれている彼の学歴や経歴には少々不安を感じたが、自分の力を前のめりになってアピールするバイタリティ旺盛な態度を買い、採用を決めた。
- 彼は今年で50歳になるが、まだまだ20代の若者に負けないバイタリティを持っている。
- 疲れ切った彼女には、その問題を詳しく調査して原因を究明してやろうというバイタリティがなかった。
- 週5フルタイムで働いて、土曜は山へ、日曜は海へ。そのバイタリティはどこから湧いてくるんだ?
「バイタリティ」の使い方②:ゲーム
もしゲーム用語として「バイタリティ」という言葉を見かけた場合、それはキャラクター(ユニット)の数値化されたステータスの一種、「生命力(HP)」や「体力」の意味です。
ゲーム内では「vitality」を略して「VIT」と書かれることもあり、逆に「生命力(HP)」や「体力」のステータスのことを(ゲーム内で用語が定義されているかどうかに関わらず)慣例的に「バイタリティ」と呼ぶ人もいます。
ただし、「バイタリティ」のステータスが示すものは常に一義的ではなく、大まかに「生命力、ライフ、HP」である場合と、「身体の頑丈さ、防御力、抵抗力」である場合の2種類があります。
例文
- このキャラクターは素早くて器用だけどバイタリティが低いから、被弾しないように気を付けよう。
- レベルが上がったので、バイタリティにポイントを振る。
「バイタリティ」の語源
「バイタリティ」の元になった英単語「vitality」は、形容詞「vital」(ヴァイタル:生命の、生命維持に必要な、命にかかわる、不可欠な、活気に満ちた)に性質・状態を表す「-ity」がついた表現です。
そして、「vital」の語源はラテン語の「vivere」(生きる)です。さらに「bio-」(生命)や「life」(生命、人生、生活)とも関連を持つとされています。
「vitality」と同じく「vivere」を語源とする英単語には以下のようなものがあります。
- revive(復活する)
- vividly(生き生きと)
- survive(生き残る)
住友生命のサービス「Vitality」
住友生命が提供する保険のサービスのひとつに「Vitality」(バイタリティ)と名がつくものがあります。
「Vitality」は、アプリや他商品(スマートウォッチなど)と連携して健康増進を図り、取り組みに応じて得られる「ポイント」によって保険料が変動したり、何らかの特典が利用できたりする新しい形の保険サービスです。
ただ「リスクに備える」のではなく、健康への取り組みによって自らリスクを減らし、健康増進のモチベーションアップを図る点が「Vitality」の大きな特徴です。