「ワンパ」とは?
「ワンパ(わんぱ)」とは、「ワンパターン」を省略した言葉であり、主に若者用語として使われています。
「ワンパターン」とは、展開や方法の様式がひとつしかないことという意味です。主にテレビ・漫画・小説などで、「相変わらず同じ展開だ」「代り映えしないやり方」「お決まりの流れ」といった状態を指して使われます。
上記以外に、人気漫画の呼び名やゲーム用語など、シーンによって意味が異なる「ワンパ(わんぱ)」もありますので、詳しくは後述します。
使用例 :「ワンパ(わんぱ)」=ワンパターンの意
- 鳴り物入りでスタートした新番組だったが、毎回の展開があまりにも「ワンパ(わんぱ)」すぎると、ネット上やツイッターに辛口の意見が書き込まれてしまった。
- あの作家のミステリー小説は、流れが「ワンパ(わんぱ)」なのだが、それが読者に安心感を与えているらしく、長い間売上ランキング上位に入っている。
会社員
(A)
昨日の休み、起きたら夕方だったんだよ~。
会社員
(B)
前もそう言ってた気がするよ。夜ご飯は、まさかまたあのラーメン屋に行ったとか?
会社員
(A)
その通り! 最近休みの過ごし方が「ワンパ(わんぱ)」なんだよな…。
漫画作品の「ワンパ(わんぱ)」
『ワンパンマン』
「ワンパ(わんぱ)」は、ONE氏原作による人気漫画『ワンパンマン』の略語として使われることがあります。
『ワンパンマン』は2009年からウェブサイト上で連載がスタートした漫画です。その後、2012年からは雑誌『となりのヤングジャンプ』で村田雄介氏作画によるリメイク版が連載開始され、話題を集めました。
タイトルに含まれる「ワンパン」とは、1発のパンチで相手を倒す「ワンパンチ」を略した言葉であり、「ワンパ」はさらにこれを短縮した言葉としても使われることがあります。
【使用例】
- この前の飲み会で「一番好きな漫画は何か」話題になった時、多くの人が「ワンパ(わんぱ)」を選んでいたことがとても印象に残っている。(漫画の『ワンパンマン』の意)
- 格闘ゲームの敵キャラクターを「ワンパ(わんぱ)」で倒すことができ、爽快な気分を味わえうことができた。(ワンパンチの意)(※必ずしもパンチである必要はなく、「一撃で」といったニュアンスでも使われます)
ゲーム用語の「ワンパ(わんぱ)」
「ワンパーティ」
「ワンパ(わんぱ)」という言葉は、オンラインゲーム用語で「ワンパーティ」という意味で使われることもあります。
パーティとは、ゲーム内で共に行動する仲間が数人集まった「組」を指します(ゲームによって役割や仕様は異なります)。すなわち「ワンパーティ」は、「一つの組」という意味ですね。
他にはカードゲームなどで、使用キャラクターを数体集めたデッキのことを「ひとまとまりになったもの(パーティ)」の意味で「ワンパ」と呼ぶ場合もあります。
【使用例】
- 攻撃タイプのキャラクターを集めて最強の「ワンパ(わんぱ)」を作ったので、早速ゲーム友達に教えて自慢しようと思う。
- バトルロイヤルゲームが上手い友達は、たった1人で「ワンパ(わんぱ)」を壊滅させるほどの腕前で、その様子をまとめた動画はプレイヤーの間で話題になった。
その他の「ワンパ(わんぱ)」
映画『スターウォーズ』の「ワンパ」
映画『スターウォーズ』には、白色の毛皮で包まれた「ワンパ」というキャラクターが登場します。氷の惑星ホスに生息し、肉食の種族という設定です。
ランドセルの「ワンパ」
兵庫県に本社を置くランドセルメーカー「セイバン」では、「ワンパ」というランドセルのシリーズを販売しています。わんぱくな男の子向けの商品で、丈夫さを追求したラインナップが特徴です。