「かまちょ」とは
「かまちょ」とは、かまってちょうだいの略語です。「かまって」と直接的に言うよりも可愛らしいとして、2012年頃から若い女性を中心に広まっている言葉です。また、常時かまってほしい人を「かまってちゃん」と呼ぶことがありますが、そのような甘えん坊の人を意味することもあります。電話やメールで友達や恋人に対して使ったり、SNSで不特定多数の人に対して使ったりします。
「かまちょ」の使い方
使い方はとても簡単で、誰かにかまってほしいときに「かまちょ」と言うだけです。友達や家族やペットの犬にまで、誰に対しても使えます。ただし、基本的には「親しい間柄で使う」言葉です。親しくない人や目上の人に使うのは失礼にあたるので、うっかり口にしないように注意が必要です。どうしてもそれらの人にかまってほしい場合は、「かまってください」と丁寧にお願いしましょう。
SNSでのつながり
近年ではTwitterやFacebook、個人ブログなどを利用する人が多くなり、「人とのつながり」が生活の一部のようになっています。ブログで日記を書いたり、SNSで友達を探したりと、今では直接会ったことがない人とでも簡単につながることができるようになりました。顔も本名も知らない相手と、世間話をしたり愚痴を言い合ったり、同じ思想を持ったりして絆を深めているのです。
かまってほしい
SNS上のつながりが生活の一部になり、見ず知らずの人とはいえ、反応がないと寂しいし喧嘩をすると落ち込みます。SNSには、「友人や家族に言えないことでも話せる」という長所があります。素性をよく知らない相手だからこそ本心をみせることができるし、包み隠さず話すことができるのです。
友人や家族よりもSNS上の友達との方が親密だと感じている人も少なくないでしょう。彼らともっといろんなことを話したい、もっとコミュニケーションをとりたいという気持ちが、「もっとかまってほしい」というアピールにつながってくると考えられます。
食事メニューや旅行先をブログにアップしたり、Twitterでつぶやいたりする人のなかには、反応が楽しみだから続けている人もいます。こうしたSNSが大人気なのは、情報を発信したい人、やりとりを楽しみたい人、そしてなにより「人とつながっていたい」という人間の心理と需要を上手にとらえているためでしょう。
男の「かまちょ」
ネット上では、「かまちょ」という言葉を使う男性に対して困惑する声が聞かれます。ぶりっこだとか、重いだとか、気持ち悪いだとか、あまりよい印象は持たれないようです。もともとは若い女性が「かまってちょうだい」を可愛らしくアレンジした言葉なので、男性は使わない方が無難でしょう。もちろん、女性でも乱用すると「うざい」という意見も聞かれるので、ほどほどが肝心です。
「かまちょアプリ」
スマートフォン向けのアプリには、「かまちょアプリ」というものがいくつか存在します。これは自分の簡単なプロフィールを書いて、全国の利用者と会話を楽しむというものです。出会い系サイトと類似点も多く、対象年齢も17歳以上としていることがほとんどです。
アプリには恋愛を求めている人や、趣味友達を求めている人、暇つぶしで登録している人など、いろいろな人がいます。もし、お互いに意気投合すれば、連絡先を交換して直接やりとりすることもできます。そのためには、たくさんの人が利用しているアプリを選ぶ必要があり、なかには複数のアプリを掛け持ちしている人もいます。
基本的にハンドルネームで登録し、プロフィール写真も強制ではないので、責任感は薄れがちです。こちらがメッセージを送っても返事がなかったり、不愛想な対応だったりすることがあるので、利用する場合はあらかじめ心の準備をしておきましょう。