「看過」とは?意味や使い方をご紹介

「看過できない」などの表現で目にすることの多い「看過」ですが、みなさんはその意味を正確に把握できているでしょうか。どんな意味だったか、いまいち自信がなくても大丈夫。ここでは、「看過」の意味や使い方を例文もまじえながら解説していきます。

目次

  1. 「看過」とは?
  2. 「看過」を用いた例文
  3. 「看過」の関連語
  4. 「看過」を英語で表現すると?

「看過」とは?

「看過」とは、何かを見逃すこと、またはその行為を表す言葉です。名詞としてはもちろん、「する」を付けることでサ行変格活用の動詞としても使うことができます。

ここでいう「見逃す」の対象は実にさまざまですが、「不正な行為」や「ひどいありさま」などネガティブなものが大半です。つまり、「看過」という言葉には「良くないことを見て見ぬふりをする」というニュアンスが常につきまといます。

「看」の意味

「看」は、「みる」「見守る」「よくみる」などの意味を持つ漢字です。「看」を使った主な熟語には、今回解説している「看過」のほかにも次のようなものがあります。

【看を用いた熟語】

  • 看護(かんご)…けが人・病人の手当てや世話をすること。
  • 看守(かんしゅ)…囚人を監視する役人。
  • 看破(かんぱ)…みやぶること。
  • 看板(かんばん)…通行人の目を引くように掲げた広告版。

例に挙げたどの熟語からも、「看」の持つ「みる」という意味を読み取ることができますね。

「過」の意味

「過」には、「度をこえる」「あやまち」などさまざまな意味があります。中でも、「看過」の「過」が表しているのは「すごす」という意味です。

さらに、「すごす」は「その状態が続くままにしておく」という意味を表すことがあります。たとえば、「見すごす」「やりすごす」などは、その代表例です。

「看過」を用いた例文

  • ここ最近見られる社内風紀の乱れは、けっして看過できるものではない。
  • 私一人が不正行為を看過したところで、いったい何が変わるというのだろうか。
  • クラス内でのいじめを看過すれば、学校全体に広がる大きな問題へと発展するだろう。

それぞれの例文に登場する「風紀の乱れ」「不正行為」「いじめ」が、いずれもネガティブな内容の言葉である点を押さえておきましょう。

「看過」の関連語

「看過」の関連語としては、以下のようなものが挙げられます。

【看過の類義語】

  • 黙過(もっか)…だまって見のがすこと。
  • 黙認(もくにん)…見のがすこと。目こぼし。
  • 容認(ようにん)…許し認めること。
  • 仮借(かしゃく)…許すこと。見のがすこと。

いずれの言葉も、積極的にではないにしろ良くないことだと知った上で見のがすというニュアンスを持っています。

【看過の対義語】
  • 摘発(てきはつ)…悪事を見つけ出して社会に公表すること。

こちらも、「汚職を摘発する」などの表現で目にすることの多い言葉です。合わせて覚えておくとよいでしょう。

「看過」を英語で表現すると?

「看過」を英語で表したものには、次のようなものが挙げられます。

【看過の英語表現】

  • pretermit(看過する)
  • pass over(見逃す)
  • overlook(見逃す)

このうち「pretermit」は「故意に無視する」というニュアンスがあり、「看過」の英訳にはぴったりです。ただし、やや古い表現なので現代英語では見かける機会が少ないかもしれません。

また、「pass over」や「overlook」にも「見て見ぬふりをする」「多めにみる」という訳語があることから、「看過」に近い表現だといえます。こちらは、現代でもよく用いられているのでふだんはこちらを使うと良いでしょう。

【例文】
  • The police officer passed over her small offense.​​​​(その警官は、彼女のささいな違反を見逃した。)​​
  • ​You shouldn't overlook that injustice.(あの不正は看過するべきではないよ。)

関連するまとめ


人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ