「ナマポ(なまぽ)」とは?意味や使い方をご紹介

「ナマポ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?「ナマポ申請してきた」や「ナマポもらってる」などと使われることがありますが、意味を知らない方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、「ナマポ」の意味や使い方をご紹介します。

目次

  1. 「ナマポ」とは
  2. 生活保護とは
  3. なぜ批判されるのか
  4. 「ナマポ」の使い方
  5. 本当に生活保護が必要な人

「ナマポ」とは

「ナマポ」とは生活保護の略語で、生活保護制度や生活保護受給者のことを指しています。「生保」と略した場合、生命保険と誤解されてしまうため、「ナマポ」と略されるようになりました。

生活保護とは、生活が困窮している人を対象として国が生活費の給付をおこなう制度です。しかし、一部では不正受給がされていたとのニュースも聞かれ、生活保護制度や生活保護受給者に批判的な印象を持っている人もいます。そうした影響があり、「ナマポ」は生活保護制度や生活保護受給者への蔑称として用いられます。

生活保護とは

生活保護制度を詳しく見てみましょう。日本のすべての国民は、憲法によって「健康で文化的な最低限度の生活」が保障されています。さまざまな理由によって、働くことが困難であり収入がなく、親類からの援助もない場合には、自治体に生活保護の申請を行うことができます。申請が受理されると、生活保護受給者となります。

生活保護受給者になると、毎月一定の金額が支給され、年金や保険料などが免除されます。かわりとして「生活の改善・維持に努めなければならない」、「自治体からの調査・指示には従わなければならない」、「常識以上の贅沢をしてはならない」といった義務が課せられます。

ほかにも、自動車を所有できなくなったり、ローンやクレジットカードを利用できなくなったり、生命保険に入れなくなったりします。基本的には、自分の財産となるものが得られなくなります。

なぜ批判されるのか

生活保護受給者は、生活保護費以外で収入があった場合、必ず申告しなければなりません。これには、アルバイトや仕送り、ギャンブルで得た資金などが該当します。正しく申告しないと自治体から指導が入り、今までに得た収入を返還しなければなりません。

収入があるのにないと偽ったり、少なく申告したりして生活保護費を受け取ることは「不正受給」と呼ばれ、悪質なものになると刑事罰が科されます。しかし、それでも不正受給は減らず、2015年には4万人を超えて過去最多となりました。

生活保護の資金は全国民の税金からまかなわれているため、「制度を廃止するか見直すべき」「税金の無駄遣い」といった生活保護制度そのものに対する批判や、「真面目に働いているのが馬鹿らしくなる」「一般人よりも良い生活をしている」といった受給者に対する批判も少なくありません。

「ナマポ」の使い方

こうした不正受給への批判から、「ナマポ」という蔑称が生まれました。「ナマポ受けてる人は偉そうにするな」「ナマポのくせに」「ナマポは欠陥制度」などのように、制度や受給者を批判する場合に使われます。どうしても不正受給者の悪行が目立ってしまうため、本当に生活に困窮し、法に従い生活保護を受けている人も批判の対象になっているのが現状です。

本当に生活保護が必要な人

不正受給が横行するなかで、本当は生活保護が必要なのに申請できない人もいます。いわれのない批判にさらされることを恐れ、申請したくても躊躇してしまうのです。本来は働けず、親類も頼れず、社会的に孤立した彼らのような人々を救済するための制度を、当の彼ら自身が拒否してしまうということです。

過去に、小田原市の職員が不正受給者を批判するために、過激なジャンパーを着用して業務にあたっていたことが問題になりました。もちろんこれは不正受給者を批判するという名目でしたが、生活保護制度を詳しく知らない人は「生活保護を受給するのは悪いことなんだ」と勘違いしてしまう可能性がありました。

正しい理解を広めるべきである市職員が、このような誤解を招きかねない行動を起こすのは短絡的だとの指摘が多くありました。また、本当に受給が必要な人や健全な受給者が、ますます肩身が狭くなってしまうとの意見もありました。こうしたことから、安易な批判は正当な受給者を傷つけてしまうこと念頭におき、生活保護制度の正しい理解が必要となるでしょう。


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