「進言」とは?意味や使い方をご紹介

ドラマの中で「進言いたします!」や「進言させてください!」と言っている場面を見たことがあるかもしれません。ビジネスの現場では比較的よく使われる、この「進言」の意味や使い方を紹介します。あわせて「進言」の類義語も見ていきましょう。

目次

  1. 「進言」とは?
  2. 「進言」の使い方
  3. 「進言」の類義語

「進言」とは?

「進言」(しんげん)という漢字から想像すると、ただ単に「自ら進んで何かを言う」ことだと考えてしまうかもしれませんが、これは誤りです。

「進言」の意味は、自分より上の立場にいる人に対して意見を述べることです。ですから、例えば部下が上司に対して何かの意見を言う時に、「僭越ですが、ひとつ進言させてください」などと使うことができます。

その一方で、上司が部下に対して「君たち進言しよう!」と言っているのを耳にすることがありますが、これは間違っていることになります。この場合は、「君たちに提案しよう!」といった表現を用いなければなりません。

「進言」の使い方

上で説明したように、「進言」は自分よりも下の立場にいる人に対しては使えない言葉であることを覚えておくなら、恥ずかしい思いをせずに済むでしょう。

【使用例】

  • 彼の進言を快く受け入れよう。
  • 果敢にも部長に進言したが、一蹴された。
  • 同僚たちが専務に進言してくれたようで、私の左遷は撤回された。

「進言」の類義語

提言

提言(ていげん)とは、自分の考えや意見を皆の前に出すことです。「進言」とは異なり、自分よりも下の立場にいる人にも使うことができます。

【使用例】

  • 議会に提言する。
  • 諮問機関はその提言を取り上げた。

具申

具申(ぐしん)とは、自分より上の立場にいる人や上級の機関に対して詳しく意見を述べることです。ですから、具申を用いる場合は、物事を具体的に説明することが関係しています。

【使用例】

  • 査問員会の処分を不服とし具申する。
  • 大使が外務省に具申する。

献言

献言(けんげん)とは、主君や上司などに意見を申し述べることです。「進言」と非常に近いニュアンスを持っています。

【使用例】

  • 会社の悪しき風習を一掃するため社長に献言する。
  • 内閣総理大臣に献言する。


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