「ワンチャン」の意味
「ワンチャン」とは麻雀用語として使われていた「ワンチャンス」や英語の「One Chance(ワンチャンス)」の略からきたとされ、もしかしたらできるかもしれない、可能性は低いが成功する事があるという意味です。
後程説明しますが、麻雀で使われていた「ワンチャンス」は使われる場面も限られていて、意味も少し違っていたのですが、若者言葉として使われるようになってからは英語の「One Chance」の意味に近く上記の意味で使われることが多く、それをさらに捉えて比較的軽い場面でも使われることがあるようです。
「ワンチャン」の由来
「ワンチャン」は元々麻雀用語の「ワンチャンス」からきているとされ、麻雀での「ワンチャンス」はまだチャンスがある、というニュアンスではなくもう1回しかチャンスはない、というようなニュアンスで使われていました。そのように希望がある、というよりは警告のような意味で使われていました。
ですが、若者言葉として使われてからはまだチャンスがある、可能性がある、というような意味合いで使われることが多いです。
「ワンチャン」の使い方
ここでは「ワンチャン」の使い方をご紹介していきます。まだ可能性がある、もしかしたら、という意味で使われている「ワンチャン」です。
- 試合や対戦などで負けそうな時などに「まだワンチャンあるよ」これはまだ勝てる可能性があるという意味で使われます。
- 「ワンチャン今日中に終わらせれるかもしれない」これはもしかしたら、ひょっとしたらという意味で使われています。
- 「ワンチャンいけるかもしれない」これももしかしたらいける、ひょっとしたらいけるという意味で使われており、この使い方で「ワンチャン」を使っている方が特に多いそうです。
このようにもしかしたらという意味で使われることが多く、可能性が僅かしかないというよりはそのような可能性があるという時に「ワンチャン」を使うことが多いようです。もちろん英語の「One Chance」と同じく一つの可能性、一度限りの可能性という意味で使われることもあります。
作品の中の「ワンチャン」
「ワンチャン」は歌詞やタイトルでもよく使われており、ジャニーズWESTという男性アイドルグループの曲の「one chance」はタイトルにも歌詞の中にも使われており、可能性があるといった意味で使わてれています。他にもWANIMA(ワニマ)というバンドの曲にも「1CHANCE(ワンチャンス)」という曲があり、低い可能性に賭けるといった意味で使われています。
映画にも「One Chance」という作品があり、これはイギリスのオーディション番組で優勝したことによって一躍有名になり、オペラ歌手として大活躍していったポール・ポッツという方の半生を映画にしたもので、「ワンチャン」にかけた、「ワンチャン」を手にした、つまりは一つの可能性にかけて成功した方を描いた作品です。
この映画の「ワンチャンス」は英語の「One Chance」の意味の一つの可能性、一度しかないチャンスの意味合いで使われていると思われます。若者言葉として予告されたなら「ポール・ポッツさんワンチャンいけるかも」といった予告で表現できるのかもしれません。
「ワンチャン」のまとめ
「ワンチャン」の意味や使い方をご紹介してきましたが、ご参考になりましたでしょうか。あくまで「ワンチャンス」や「One Chance」という元々の意味や言葉があり、くだけた表現として広まったのが「ワンチャン」です。身内で使うのは構いませんが、目上の人やそこまで親しくない方に対しては十分注意して使用した方がよいでしょう。