「thanx」の意味
「thanx」(サンクス)とは、英単語「thanks」の異表記で、「感謝する」「ありがとう」の意味です。
「six」「fax」などのように「x」には「ks」(~クス)という読み方がありますから、その字を「thanks」に当てることで、語の見え方と感じ方を少し変えているわけですね。
日本語でも「ありがとね」「ありがとな」など、語尾を少しだけ変えて語のニュアンスを変える習慣がありますが、それと似たような文化の産物と考えればよいでしょう。
かなりカジュアルなニュアンス
「thanx」は、いくつかある感謝の言葉の中ではかなりカジュアルなニュアンスです。例えば、親しい友達にちょっとした頼みを聞いてもらった時などに、メールで「ありがと!」とフランクに告げるような感覚といえます。
また、「x」でスマートに発音を締めている語尾からは、定型表現をちょっと工夫してお洒落さを醸し出している、というイメージも漂っています。
「thanx」の使い方
基本的には文字文化の中で使う
「thanx」が主に使われているのは、インターネット上の掲示板、SNS、メッセージアプリなどです。読み方自体は「thanks」と同じですから、基本的には文字文化の中で使用され、意味を持つ言葉です。
使い方としては「thanks」とほぼ同じであり、「thanx.」単独でも良いですし、「thanx 〇〇(感謝する対象)」のように使うこともできます。
注意点
「thanx」はカジュアルな表現ですので、例えば「この度は命を救っていただき、ありがとうございます」のような、重大な感謝の意を表すには不適格です。上司など目上の人への連絡や、ビジネスメールなどでも使用は避けるべきでしょう。
ただし、見ず知らずの相手であっても、敢えてフランクな表現を使うことによって「親しみ」を表現する場合もあります。特に、見ず知らずの相手とやりとりすることが頻繁にあるネット文化では、堅苦しさのない「thanx」を好む人もいるようです。
日本語でも使う?
日本語の文字文化では、「thanx」という表現はあまり普及していないようです。一部の人が、洒落た感謝の表現として友人同士のメッセージで使う程度ではないかと分析されます。
とはいえ、「サンクス」というカタカナ語や、「thanks」という英語表現はよく知られています。「thanx」を初めて見る人でもその意味とニュアンスを連想しやすく、必ずしも日本人や日本文化と縁遠い言葉とも言い切れないでしょう。
例文
- It was very funny time. Thanx.(とても楽しい時間だったよ。ありがとう)
- Today's thanx! See you tommorow!(今日はありがと!明日もよろしくね!)
- Many thanx member of Tokyo.(東京のメンバーにたくさんの感謝を)
- 昨日は突然のお願いを聞いてくれて助かったよ。thanx!
「thanx」の類似表現
最後に、感謝を伝える英語表現について、「thanx」を含めつつ少しだけ触れておきましょう。下に行くほどよりフォーマルに「ありがとう」の意を表します。
さまざまな「ありがとう」
- thx(thanxをさらに縮めたもの)
- thanx
- thanks
- thank you
- thank you very(so) much
- I appreciate for~
- I'm very(so) grateful for~
ビジネスシーンで使う丁寧な「ありがとうございます」は、おおむね「thank you very much」以下であると考えましょう。
ただし、どのような表現を使うにせよ、もっとも大切なのは「感謝を伝える気持ち」であることをくれぐれもお忘れなきよう、ご留意ください。