「愚にもつかない」とは?意味や使い方をご紹介

「愚にもつかない」という言葉があります。まともに取り上げる価値さえもないようなばかばかしいことという意味です。日常ではあまり使わない言葉ですが、文章では出てきます。今回紹介するのは「愚にもつかない」の意味や使い方、類語です。

目次

  1. 「愚にもつかない」とは
  2. 「愚にもつかない」の使い方
  3. 「愚にもつかない」の類語

「愚にもつかない」とは

「愚にもつかない」という言葉はばかばかしくて話にもならない、あまりにもくだらないので取り合わないという気持ちを表します。まともに扱う価値もないということですね。

「愚」とは「愚民」や「愚者」に使われているように、馬鹿なことや愚かなこと。「つかない」は漢字では「付かない」と書きます。

賢くなることを「知恵がつく」といいますが、知恵どころか愚かささえ身についていないということです。「愚者の領域にも入れないくらいに愚かだ」と、徹底してこき下ろす気持ちが出ていますね。

「愚にもつかない」の使い方

「愚にもつかない」は「愚にもつかない話」や「愚にもつかないこと」のように名詞のすぐ前に置かれることが多いです。形容詞に近いですね。

ばかばかしい

「愚にもつかない」はばかばかしくて話にもならないという意味でよく使われます。「愚にもつかない提案」といえば道理に合わない提案で、「愚にもつかない議論」なら相手にする価値もない貧弱な議論です。

【例文】

  • こんな愚にもつかない提案をしてくるとは。怒る気にもなれない。
  • 彼はまだあきらめきれていないようで、愚にもつかない議論をけしかけてきた。
  • 愚にもつかない話に付き合ってられるか。

取るに足らない

「愚にもつかない」が人に使われる場合、愚か者というよりも取るに足らない小物という意味です。

「愚にもつかない私」なら自分を取り立てて長所もない凡人とへりくだっているのです。「あいつは愚にもつかないやつだ」なら「あいつ」は評価する価値もない小物だとこき下ろしています。

【例文】

  • 俺は愚にもつかない小市民だけど、それでもできることがある。
  • 愚にもつかない凡百どもが何人集まったところで、どうせ何もできんよ。

非現実的

あまり多くはありませんが、「愚にもつかない」を非現実的で想像もつかないと言う意味で使うこともあります。

例えば、「愚にもつかない平和」がそうです。この場合は平和を馬鹿にしているわけではなく、考えにも及ばないような平和や考える必要のない平和ボケを指します。

【例文】

  • この血で血をぬぐってきた国に、愚にもつかないような平和をもたらしてやる。
  • お前たちには愚にもつかないような大物が待ち構えているぞ。

「愚にもつかない」の類語

ナンセンス

「ナンセンス」とは意味をなさない、ばかげていることを表す言葉です。英語では「nonsense」と書き、「sense(センス)」がないという意味です。

「センス」には色々な意味がありますが、ここでは認識や理解といったような意味です。理解できないような常識外れ、現実離れしていることに使います。

日本語で言えば「論外」や「戯言」が近いですね。もちろん、これらも「愚にもつかない」の類語や言い換えとして使えるでしょう。

荒唐無稽

「荒唐無稽(こうとうむけい)」とは根拠がなくてでたらめ、非現実的でとりとめのないことという意味の四字熟語です。「荒唐」と「無稽」という似た意味の言葉が重なっています。

「荒唐」は『荘子』に出てくる言葉で、信ぴょう性のないうわさ話や大げさにほらを吹いた与太話のことです。「無稽」は孔子の『書経』に由来します。信じるに値しないでたらめという意味です。

とうてい真実とは思えないことや、まずもって実現する見込みのないことに遭遇した際には「荒唐無稽」を使ってみるのも良いでしょう。


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