あごうとは?あごうの意味
英語の「ago」をカタカナ読みしたネットスラングで、文末に付けて「以前~した」「過去に~だった」という過去の経験や行動を表現するもの
あごうの説明
「あごう」は2010年頃にTwitterを中心に流行したネットスラングで、英語の「ago」を日本語読みしたものです。文の最後に付けることで、その内容が過去の経験や行動であることを示します。例えば「渋谷あごう」なら「渋谷に行ったことがある」、「美味しかったあごう」なら「以前美味しかった」という意味になります。同じような時間表現として、現在を表す「なう」(now)、未来を表す「うぃる」(will)などもあり、これらとともに当時のSNS文化を特徴づける表現の一つでした。ただし近年では使用頻度が減り、現在ネット上で見かける「あごう」は、地名や仏教用語など従来の日本語としての意味で使われることが多くなっています。
ネットスラングの面白さは、英語を日本語流にアレンジする発想力にありますね!時代と共に消えゆく言葉もありますが、こうした表現はその時代の空気を感じさせてくれます
あごうの由来・語源
「あごう」の語源は、英語の副詞「ago」(~前に)を日本語読みしたものです。2010年頃のTwitterで、英語の単語をカタカナ読みして文末に付けるという言語遊びの一環として生まれました。特に「なう」(now)の過去形バージョンとして自然に広がり、「以前~した」という完了・経験の意味を軽妙に表現する若者言葉として定着しました。英語の単語を日本語の文脈に無理やり組み込むという、ネットならではの創造的な語形成の好例と言えます。
一時の流行語も、時代を映す貴重な言語文化の資料ですね!
あごうの豆知識
「あごう」が最も流行した時期は、Twitterの文字数制限が140文字だった時代です。短い文章で効率的に情報を伝える必要があったため、このような省略表現が好まれました。また、「あごう」は主に関西地方のユーザー間で特に人気があったという地域性も指摘されています。現在ではほぼ使われなくなったものの、ネットスラングの歴史を語る上で重要な存在であり、当時のTwitter文化を象徴する言葉の一つとして記憶されています。
あごうのエピソード・逸話
人気お笑いコンビ・霜降り明星のせいやさんが、ラジオで昔のTwitterの話をした際に「あごう」について言及したことがあります。「昔ツイッターで『大阪城あごう』って書いてたなー。若かったわ」と懐かしむように語り、共演者から「それ何年くらい前なんですか?」と聞かれると「もう10年近く前やな。時の流れは早いわ」と返答していました。この発言がきっかけで、一時的に「#あごう」というハッシュタグが復活するという小さなブームも起こりました。
あごうの言葉の成り立ち
言語学的に見ると、「あごう」はコードスイッチング(異なる言語の混在)の面白い例です。英語の副詞「ago」が日本語の文末に配置されることで、本来の英語の文法体系から離れ、日本語の助詞的な機能を獲得しています。また、この表現は「なう」「うぃる」などとともに、時制を表す新しい形態素として一時的に日本語の体系に組み込まれたと言えます。これはソーシャルメディアが言語変化を加速させる現象の典型例で、特に若年層を中心とした自発的な言語創造の過程を示しています。
あごうの例文
- 1 昨日掃除したばかりなのに、もう散らかってるあごう。
- 2 ダイエット始めるって宣言したのに、結局3日で挫折あごう。
- 3 このアニメ前評判すごいって聞いて見たけど、本当に面白かったあごう。
- 4 新しいカフェオープンしたって聞いて行ってみたあごう、混みすぎて入れなくて悲しかった。
- 5 友達と深夜まで電話で盛り上がっちゃったあごう、次の日寝不足で大変だった。
「あごう」の正しい使い方と注意点
「あごう」を使う際の最大のポイントは、文末に付けることです。英語の「ago」と同じように、行動や経験を表す文の最後に置くことで、過去の事柄であることを示します。ただし、現在ではほとんど使われていない表現なので、使用する場面には注意が必要です。
- 若い世代には通じない可能性が高い
- ビジネスシーンや公式の場では使用しない
- あくまでカジュアルな会話やネット上のノスタルジックな話題として使う
- 文章の最後に付けるのが基本ルール
特に、就職活動中の方やビジネスメールで使うのは絶対に避けましょう。ネットスラングは時代の証言者的な存在ですが、使いどころを間違えると誤解を招く可能性があります。
関連用語と時系列での発展
「あごう」は単独で生まれた言葉ではなく、Twitterの時制表現システムの一部として発展しました。以下に主要な関連用語とその特徴をまとめます。
| 用語 | 元の英語 | 意味 | 使用頻度(現在) |
|---|---|---|---|
| なう | now | 今~している | やや減少 |
| あごう | ago | 以前~した | ほぼ消滅 |
| うぃる | will | これから~する | やや減少 |
| わず | was | ~だった | ほぼ消滅 |
| だん | done | ~し終えた | ほぼ消滅 |
これらの表現は2010年から2012年にかけてピークを迎え、その後は自然と使われなくなりました。Twitterの文字数制限が140文字から280文字に拡大したことも、これらの省略表現が廃れる一因となったと言われています。
言語学的な意義と文化的背景
「あごう」のような表現は、単なる一時的な流行語ではなく、日本語の進化過程における興味深い事例です。英語の単語を日本語の文法体系に無理やり組み込むという創造的な試みは、若者文化のエネルギーを感じさせます。
ネットスラングはその時代の空気を写す鏡のようなもの。『あごう』のような言葉は、当時のTwitter文化の自由で実験的な雰囲気をよく表している
— 言語学者 田中裕子
これらの表現は、インターネットが言語の変化を加速させる力を持っていることを示す良い例です。また、関西地方で特に流行した背景から、地域によるネット文化の差異を研究する上でも貴重な資料となっています。
よくある質問(FAQ)
「あごう」は今でも使われていますか?
残念ながら、現在ではほとんど使われていません。2010年頃のTwitterで流行したネットスラングで、現在は同じ意味を表現する場合でも「〜したことある」「以前〜だった」といった一般的な表現が使われることがほとんどです。ただし、ネットスラングの歴史としてたまに話題に上がることはあります。
「あごう」と「なう」はどう使い分けるのですか?
「なう」が「今〜している」という現在進行形の意味を持つに対し、「あごう」は「以前〜した」という過去の経験や行動を表します。例えば「渋谷なう」は「今渋谷にいる」、「渋谷あごう」は「以前渋谷に行ったことがある」という意味の違いがあります。
「あごう」を使うと年代がバレると聞きましたが本当ですか?
はい、その通りです。「あごう」は2010年頃に10代〜20代の若者を中心に流行した言葉なので、現在この言葉を使うと、当時Twitterをしていた世代だということがわかってしまいます。ネットスラングは時代によって急速に変化するため、言葉遣いでおおよその年代が推測できることがよくあります。
「あごう」以外に過去を表すネットスラングはありますか?
はい、「わず」(wasの日本語読み)や「だん」(doneの日本語読み)なども同じ時期に使われていました。特に「だん」は完了のニュアンスが強く、「終わった」「済んだ」という意味で使われることが多かったです。これらは全て英語を日本語読みするという共通の特徴を持っています。
なぜ「あごう」は廃れてしまったのですか?
いくつかの理由が考えられます。まず、ネットスラングそのものが短期間で入れ替わる性質を持っていること。また、Twitterの文字数制限が緩和されたことで、省略表現の必要性が減ったこと。さらに、新しいユーザーが参入する中で、古いスラングが自然と淘汰されていったことが主な理由として挙げられます。