「tan」とは?
「tan」の主な使い方として、日焼けするという意味を持つ英単語の「tan」と数学用語の「tangent」を意味する「tan」が挙げられます。
「tan」はそのまま読むと<タン>と読むことができますが、カタカナ語としては普及していません。「タン」と聞いて一般的に思い浮かべられるのは、「焼肉の牛タン」や「タンシチュー」などが多いでしょう。
この「タン」は、英語で舌を意味する「tongue」から来ています。スペルが違いますので注意しましょう。
英語:「tan」
英語で日焼けを表すには、「tan」を使います。「tan」は、[名詞]日焼け、[自動詞]日焼けする、[他動詞](肌を)日焼けさせるという意味があり、日焼けに関する様々な言い回しで用いられます。
下にご紹介する例文のうち、上の二つはよく使われている表現です。
【例】
- He got a good tan.(彼は良く日焼けしている。)
- I god tanned[suntanned].(日焼けした。)
- He tans easily.(彼は日焼けしやすい。)
- The sun tanned his skin.(太陽が彼の肌を日焼けさせた。)
- He is tanned.(彼は日焼けした。)
「tan」は綺麗に日焼けするといったニュアンスで使われます。赤く痛くなるほど、日に焼け過ぎた場合は「tan」ではなく、「sunburn」を使います。
数学用語:「tangent」
学生時代、「サイン、コサイン、タンジェント」と呪文のように唱えていた記憶はないでしょうか。高校数学のメインの1つである三角関数。内容は忘れてしまっても、この言葉だけは覚えているという人も多いでしょう。
- sin(sine):正弦
- sec(secant):正割
- tan(tangent):正接
- cos(cosine):余弦
- csc(cosecant):余割
- cot(cotangent):余接
実は三角関数には6つの関数が存在します。基本は、おなじみの<sin(サイン)・cos(コサイン)・tan(タンジェント)>です。「tan」は「tangent」の略で、正接を意味します。
三角関数は、この記号を元にさまざまな公式が存在し、それを用いて計算を行います。学生時代は、三角関数なんて何に使うのかと思った人も多いでしょうが、実は測量やゲームプログラミングなど、ありとあらゆる分野で使われている重要なツールです。
その他の「tan」
色
タン(tan)は、草木に含まれるタンニン使ってなめした皮の色のことです。濃いベージュのような鈍い黄赤色で、革製品の色名として、良く使われていました。
日本では車のカラーとして、70年代に流行し、90年代後半から復活した色で、欧州のスポーツカーの一部にも採用されているそうで、本革と相性のよい色として定評があります。
IOCコード
「TAN」はタンザニアを表すIOCコードです。「IOCコード」とは、国際オリンピック委員会における国名コードのことを指します。ちなみに日本は「JPN」です。
ファッションブランド
タン(TAN)は、2015年に村上亜樹(AKI MURAKAMI)と国府澄江(SUMIE KOKUFU)によって設立された日本のファッションブランド。
「糸から衣装へ」をキーワードに、全ての作品がニットで表現される世界観で、業界中で注目を集めています。
ブランド名の「TAN」は、TANgent(正接)よりに由来し、ラテン語で「触れる」という意味しているそうです。また、無限の正負を示すtangentのフォルムのように、ニットの無限の可能性を表現するブランドです。