目次
「orphan」:意味
「orphan」は英単語の一つで<オーファン>と読みます。意味は「孤児」です。「孤児」は<こじ・みなしご>と読み、死に別れたり、捨てられたなど、両親や親戚などの保護者がいない子供のことを意味します。
「みなしご(身無し子とも綴られる。)」という言葉は、1970年代に流行ったアニメの「昆虫物語みなしごハッチ」でもおなじみですね。母と離れ離れになってしまったミツバチが、母を求めて旅をするというストーリーです。
使い方
- She is a poor orphan.(彼女はかわいそうな孤児だ。)
- He is a war orphan.(彼は戦災孤児だ。)
- a disaster orphan(震災孤児)
「orphan」を使った言葉①「オーファネージ」
「オーファネージ(orphanage)」とは英語で「孤児院」のことです。「home for orphans」や「orphan home」ともいいます。
ただし、アメリカでは差別的なニュアンスを無くすために「group home」という呼称へと変わりつつあります。
孤児院とは
「孤児院」とは、身寄りのない児童を預かり、養育する社会事業の施設のことです。日本では、表現が直接的すぎるなどの理由で、現在は児童養護施設に改称されています。
孤児院といえば、親を亡くした子供たちが身を寄せ合って暮らしているといったイメージが強いかもしれません。
しかし、現在の日本における児童養護施設は、孤児だけでなく虐待や育児放棄などが原因で入所している子供も多いようです。
「orphan」を使った言葉②「オーファンドラッグ」
世界には、治療が困難な難病に苦しむ人がたくさんいます。「オーファンドラッグ(orphan drug)」とは、希少疾病用医薬品のことで、極めてまれで患者が少ない病気のための治療・診断・検査・予防などに用いる薬剤です。
対象患者が少ないため、開発コストが回収できないことなどを理由に、開発に二の足を踏ませる。つまり見捨てられた孤児のような薬である、という意味でこう呼ばれるようになりました。
現在では、先進諸国を中心に公的な援助制度がもうけられ、以前よりも「オーファンドラッグ」の研究開発が進められるようになっています。
「orphan」を使った言葉③「オーファンワークス」
「オーファンワークス(orphan works)」は、直訳すると「孤児作品」です。権利者が見つからない作品(主に書籍・映像・各種データなど)のことで、孤児著作物とも呼ばれます。
実は世界には「孤児」となった作品や資料が溢れています。つまり、古い作品などで、権利者が分からない作品の数が非常に多いということです。
なぜ権利者が見つからないと困るのかというと、権利者の許可を得ずに作品を利用することは、著作権の侵害にあたるとして禁じられているからです。
許可を得たくても権利者が見つからない、許可を得なくては作品が公開できない…これが作品の有効利用を妨げるという理由で、問題となっているのです。
オーファンフィルム
オーファンワークスの中でも、制作会社の倒産や権利者の不明などにより、現像所から引き取られず残されたままになっている映像フィルムのことを「オーファンフィルム(orphan film)」といいます。
著作権・所有権が不明なため、上映や複製はできません。保存のコストのために廃棄される、フィルムの劣化が進み再生不能になるなどで作品が永久に消えてしまうとして、これも問題視されています。
そのほかの「オーファン」
FF13のラスボス
オーファンは、大人気RPGソフトのファイナルファンタジー13におけるラスボス(最後のボス)として君臨するキャラクターです。アプリゲーム「パズル&ドラゴンズ」の、ファイナルファンタジーコラボ第2弾にも登場します。
ちなみに、最後のダンジョンの名前は、オーファンズクレイドル(孤児のゆりかご)といいます。