「たまに」の類語とは?意味や使い方をご紹介

「たまに電話がかかってくる」などのように使われる「たまに」ですが、物事の頻度に対して使われる言葉です。「たまに」の類語には同じ意味の「稀(まれ)に」や、より頻度の高い「よく」「ちょくちょく」などがあります。「たまに」の意味や類語、使い方をご紹介します。

目次

  1. 「たまに」とは?
  2. 「たまに」:漢字
  3. 「たまに」:使い方
  4. 「たまに」:文法
  5. 「たまに」「たまたま」:違い
  6. 「たまに」:類語

「たまに」とは?

「たまに」とは「稀(まれ)に」「思い出したように」という意味を持つ言葉です。頻度を表す言葉のひとつで、「数がきわめて少ない」「めったになく、非常に珍しい」ことを表します。

比較的カジュアルな、話し言葉向けの表現のため、ビジネスシーンなどではあまり使われません。「たまに」の類語には「滅多にないことですが」「稀に」「時折」「時として」「折々に」「折に触れて」などの言葉があります。置き換えて使うと良いでしょう。

「たまに」:漢字

「たまに」は漢字で表記すると「偶に」となりますが、ひらがなで表記されるのが一般的です。

「偶」という漢字は「人型」「2で割り切れる数」などの意味もありますが、「稀な、滅多にない」という意味もあります。

偶然(因果関係もなく、予測してないことが起きること)」「偶発(偶然に発生すること・思いがけないことが起きる)」などは「偶(たま)に」と同じ意味合いで使われています。

「たまに」:使い方

たまに思い出す

「たまに思い出す」とは、久しぶりに頭に思い浮かべることをいいます。例えば、「あの店のカツカレー、たまに思い出して食べたくなるんだよな。」など、ふいに思い出す時に使われます。

人に対しても使われ、「あの人のことをたまに思い出す。」といえば、昔の恋人や恩師など、もう会うこともない人や、会う頻度が少ないような懐かしい人物を思い出すことを表します。

たまにする

「たまにする」とは、頻度は少ないが、思い出した時に行うような行動を表します。例えば、「納豆はあまり好きではありませんが、健康の為に、たまに食べます。」といえば、納豆はあまり食べないが、月に1~2回のように、「たまに」食べることを表します。

「普段は商店街で買い物をしますが、たまにデパートに買い物に行きます。」といえば、ほとんどを商店街での買い物で済ませているが、稀にデパートでの買い物を楽しむといったニュアンスです。

「たまに」:文法

「たまに」は「たま」に「に」がついた形です。「たまの」「たまには」などの形でも使われます。基本的に意味は同じですが、ニュアンスがそれぞれ微妙に違います。

【ニュアンス】

  • たまの…滅多にないことを強調する
  • たまには…時折あることを強調する、あるいは時折した方がよいことを表す

【使い方】
  • たまの休みくらいゆっくりさせてくれないか。
  • たまの機会だ。しっかりと学んでくると良い。
  • 確かに外食は多いが、たまには家で自炊もしているよ。
  • いくら忙しくても、たまには連絡してくれてもいいんじゃないの。

「たまに」「たまたま」:違い

「たまに」が何かの行動に対しての頻度を表す言葉であるのに対して、「たまたま」は思いがけず起きた出来事に対しての状況を説明する言葉です。

「たまたま」とは、何らかの目的・意図もなく、思いがけなくそのような事態・状況に出くわすことを表しています。偶然と同じような意味です。

「たまに」は頻度は低いものの繰り返し起こりますが、「たまたま」は一度限りのこともあります。

「たまに」:類語

「たまに」と同様、頻度を表す言葉はいくつか存在します。ニュアンスに関しては、使う側や聞く側にとっても、若干の個人差があります。

  • 稀(まれ)に:実現・存在することが非常に少ないさま
  • 時々:ある時間を置いて、繰り返されるさま。
  • 時折:時々と同じ。
  • ときたま:時々と同じ。
  • しばしば:時々よりは頻度が高いさま。
  • よく:ある程度頻度が高く、繰り返されるさま。
  • ちょくちょく:よくと同じ。
  • たびたび:よくと同じ。
  • しょっちゅう:いつものように、かなり頻度が高いさま。


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